近年のバイクは軽量化やコスト管理の観点から「センタースタンド」を装備してないことが多く、特にネイキッドやSS、それからオフ車にはほぼ付いていません。
もちろん、普通に乗る分には全く支障はないですが、ところがメンテナンスの際は圧倒的にセンタースタンドがあったほうが便利です!
そこで、センタースタンドがないバイクでも、車体を直立させてタイヤを浮かせることができる「メンテナンススタンド」の導入をおすすめします。
導入すればセンタースタンド付きのバイクと同じように、手軽に愛車のメンテナンスをすることできます!
メンテナンススタンドの種類と導入のメリット
メンテナンススタンドの基本はリアタイヤを浮かせる「リアスタンド」で、タイヤを手で回しながらチェーンの清掃と給油ができるので、チェーンメンテナンスの作業効率が大幅にアップします!
それからホイールの清掃が飛躍的にやり易くなるので、愛車の足回りを綺麗に保つことができます。
また、マシンを直立に保つことで、サイドスタンドより駐車スペースに余裕が生まれたり、保管中にリアタイヤが長時間接地しないことで変形を防ぐことができます。
メンテナンススタンドには前輪を浮かせる「フロントスタンド」もあり、原則リアスタンドと併用して使います。
この場合はフロントタイヤも浮かせることができるので、例えば前後のタイヤ交換やフロントフォークの脱着、ステムベアリングのチェックなど上級者向けのメンテナンスも行うことができます。
オフ車の場合はアンダーガードの下に設置する「オフ車専用スタンド」が用意されており、前後のタイヤではなく車体全体を持ち上がることができます!
もちろん、これは車重の軽いオフ車ならではのメンテナンススタンドなので、絶対にオンロードバイクにオフ車用専用スタンドを使ってはいけません。
タイプ別 おすすめのメンテナンススタンド
基本のリアスタンド、メンテナンス上級者向けのフロントスタンド、オフ車専用スタンド、それから気軽に使えるスタンドをタイプ別に紹介していきます。
リアスタンド:J-TRIP ハジメテスタンド JT-127HWT
過酷なレースシーンでも使われている、メンテナンススタンドの老舗メーカー「J-TRIP」の初心者向けリアスタンドが「ハジメテスタンド JT-127HWT」です。
誰でも簡単に愛車をリフトアップできることを主眼に作られたスタンドで、特にメンテナンススタンドを初めて使うライダーにおすすめです。
対応車種は250〜1400ccのマシンで、リヤホイールのアクスルシャフト内径が8mm以上ある貫通タイプの車種となります。
リアスタンド:デイトナ リアスタンドアジャスタブル2
小排気量車からリッターマシンまで対応可能な、デイトナのベーシックなリアスタンドが「リアスタンド アジャスタブル2」です。
無段階調整が可能な付属のアタッチメントと、本体の3段階の高さ調整機能により、車重200kgまでの幅広い車種に対応しています。
また、ダブルローラー採用のフレームと、鋳造製アタッチメント取付部により、剛性感抜群の作りになっていることもポイントです。
フロントスタンド:J-TRIP フロントスタンド JT-1162
全日本選手権などのメジャーなレースシーンや、バイクショップや用品店のピットで使われているプロ仕様のJ-TRIPのフロントスタンドが「JT-1162」です。
アメリカン・オフロード・スクーター以外のほぼ全てのマシンに対応しており、同社のリアスタンドとセットで使用します。
また、カラーバリエーションが豊富で、カワサキ乗りには堪らない「ライムグリーン」があることも見逃せないポイントです!
フロントスタンド:デイトナ フロントスタンド2
ハンドルのステムシャフトの穴に差込んで使用する、デイトナのフロントスタンドが「フロントスタンド2」です。
デフォルトのΦ13と付属の「Φ15.5、Φ18、Φ20、Φ22、Φ24、Φ27」の合計7つのアダプターの組み合わせで、様々な車種のステムシャフトに対応しています。
同社のリアスタンドとセットでの使用が前提で、車重200kgまでのマシンのリフトアップが可能です。
オフ車専用スタンド:DRC HC2リフトスタンド
油圧ダンパー付きの無段階の高さ調整が可能な、DRCのオフ車専用スタンドが「HC2リフトスタンド」です。
最低地上高が250〜350mmまで対応しているので、ミニサイズからフルサイズのオフロードバイクまでリフトアップが可能です!
また、踏み込み時の揺れを抑えるダブルキックアームの採用により、初めてでも安定して車体を持ち上げることができます。
オフ車専用スタンド:RSタイチ クイックスタンド RSP104
天板ではなくデュアルトップバーの採用により、高い安定性と泥や油の残留を防ぐ、RSタイチのオフ車専用スタンドが「RSP104」です。
リフトアップ時のロック機構を備えており、脱落の心配なくメンテナンスに集中することができます。
スタンドの高さはローとハイの2種類から選べるようになっており、耐荷重が200kgもあるので、リフトアップしたマシンの上にライダーが跨ることも可能です(マシンと合計200kg以内で)
気軽に使えるスタンド:キジマ スタンドイージーアップ
ツーリング先でのチェーンメンテナンスや、停車中の強風による転倒対策として有効なキジマの簡易スタンドが「スタンドイージーアップ」です。
車両のサイドスタンドをかけた状態で、スイングアームの右側にセットして本体を回転させると、まるでリアスタンドのようにリアタイヤを浮かすことができます。
都市部の賃貸の限られた駐輪スペースで、大きなメンテナンススタンドが使えない場合にも有効なスタンドです。
気軽に使えるスタンド:デイトナ バイク用ローラースタンド
前後どちらかのタイヤを本体に乗せると、ローラーでタイヤを回せる優れものアイテムが、デイトナの「バイク用ローラースタンド」です。
用途がチェーンメンテナンスとホイールの清掃に限られていますが、逆に言えばそれがメンテナンススタンド購入の目的ならこれでも十分です!
しかし、仕様上バイクが動いてしまう可能性があるので、リアタイヤの場合はフロントブレーキ、フロントタイヤの場合はリアブレーキをかけて使用する必要があります。
メンテナンススタンドを導入しよう!
愛車のメンテナンスをしたい場合はもちろんですが、単にホイールの清掃にも役立つので、更なるバイクライフ充実のためにメンテナンススタンドを導入しましょう!
自分の用途やマシンの種類に合ったメンテナンススタンドを選べば、きっとすぐに幸せになれます。
メンテナンススタンドに関する記事はこちら↓
投稿者プロフィール
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バイクで日本2周、オーストラリア1周済みの放浪系バイク乗り「さすライダー」です。
2019年に大好きな北海道へと移住して、夏も冬もバイクライフをエンジョイしています。
好きな言葉は「自由」嫌いな言葉は「集団行動と就職」
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