バイク乗りのみなさま、バイクの日常点検は行っていますでしょうか?ここでは、バイクの点検箇所の確認と車載工具+αぐらいの工具で行える整備について解説していきます。この点検と整備を行うことによって、より安全にバイクライフを満喫することができます。
日常点検と簡単な整備
引用:Unsplash
ここでは、日常的に点検してもらいたい箇所とその際のポイントや注意点を記載していきます。点検箇所を憶えて、確認するクセ付けをしてしまいましょう。
また、その時に不具合があった場合の簡単な整備方法も紹介していきます。
点検箇所及びポイントと注意点
バイクのまわり
引用:Unsplash
バイクを駐めている場所をぐるっと見渡してみて下さい。バイクの下に染みはありませんか?染みがあった場合はオイル漏れなどの可能性があります。以下の関連記事に目を通してみて下さい。
エンジンオイル
エンジンオイルの残量を確認してください。エンジンオイルの点検窓があるものであればバイクを水平にした状態でL(Low)とH(Hi)の間にあれば大丈夫です。Lを下回っている場合は補充が必要です。
古い車両などで点検窓が無い場合は、オイルレベルゲージで点検します。一旦レベルゲージを抜き取り、きれいなウエスなどで拭き取り、もう一度差し込んで抜き取りゲージのLとHで判断しましょう。
2ストロークエンジンの場合はミッションオイルの確認を忘れずに。
ブレーキ(クラッチ)フルード
ディスクブレーキの油圧用のオイルです。前後ディスクブレーキの場合にはフロントとリヤ側にブレーキフルードのリザーブタンク(一体型含む)があり、UPPERとLOWERの表示がありますので液量を確認してください。
UPPERレベルまでフルードが入っているのが基本です。フルードはごくわずかには自然蒸発しますが、基本的にはほとんど減ることはないのでLOWERを下回っているようなら、異常ありと思ってください。
※油圧クラッチの場合も同様にチェック。
クーラント(冷却水)
水冷エンジンにはクーラント(冷却水)がリザーバータンクに入っています。液量を確認しFULLとLOWの間にあれば大丈夫です。
LOWを下回っているようならクーラント(冷却水)を補充してください。
バッテリー液
引用:Pixabay
現在の車両は、MF(密閉型)バッテリーを搭載している場合が多いですが、開放型バッテリーを搭載している車両はバッテリー液の確認が必要です。
UPPERとLOWERの表示がありますので、6箇所全てがその間にあることを確認してください。UPPERレベル一杯まで入っているのが一般的でLOWERを下回っている場合はバッテリー補充液をUPPERレベル一杯まで補充してください。
タイヤ
タイヤの点検には目視でスリップサインやタイヤ表面の割れやヒビ、異物がタイヤに刺さっていないかを同時に確認してくだい。
また空気圧の点検も必要です。車両(スイングアームやチェーンカバー周辺)にタイヤの指定空気圧を表示したステッカーがあるので、確認して下回っていた場合は規定値まで空気を補充してください。
チェーン
チェーンは給油状態と汚れ、チェーンの張りを確認します。チェーンが乾いてしまっている場合にはスプレー式のチェーン専用グリスがおすすめです。
チェーンの張りは指で押してみて上下に2~3cmほどのタルミがある状態が正常です。それ以上のタルミがある場合には調整が必要になります。
アクセル及びクラッチワイヤー
レバーを握り動きをチェック。重くなっていないか、動きに引っ掛かりが無いか確認、その際にワイヤーが見えている部分の劣化状態をチェック。定期的に給油してください。
ブレーキパッド
ディスクブレーキの場合は、キャリパ―部にブレーキパッドが装着してあります。ディスクをこのパッドで押し付けてブレーキを掛けているわけですが、このパッドは使用で摩耗していきます。パッドの残量の確認をしましょう。
ブレーキシュー
ドラムブレーキの場合は、シューが減ってくるとブレーキを踏み込んだ時の遊びが大きくなります。遊びが大きくなってきた場合はアジャスターでの調整が可能です。
灯火類
ヘッドライト、ウインカー、テールランプなど灯火類が全て点灯、点滅するかの確認を行ってください。
定期整備箇所及びポイントと注意点
エンジンオイル
エンジンオイルは交換が必要です。一般的には3000~5000kmもしくは半年に一度が目安となっています。またオイル交換2回に1回の割合でオイルエレメントの交換をおすすめします。
交換方法はエンジンを掛け少し暖気してオイルを温めてからエンジンを止め、廃油受けを用意し、オイルキャップとドレインボルトを外します。(手にオイルがかからないように注意。オイルエレメントも交換するときはここでエレメントも外します。)
オイルが垂れてこなくなったら、ドレインワッシャーもしくはOリングを新品に交換し、ドレインボルトを締めます。(締めすぎ注意。オイルエレメント交換の際はここで、新しいエレメントを取り付けます。)
オイルキャップを取り外したところから、エンジンオイルを注入。ゲージの真ん中より少し上ぐらいまで入れオイルキャップを一旦締め、軽く暖機運転。エンジンを止め車体を水平垂直にして点検窓を確認。オイル量を確認し、ゲージ真ん中より少し上になるように補充します。
オイルキャップを締めて終了です。(ここでは、簡単な流れを説明しています。)
ブレーキ(クラッチ)フルード
ブレーキ(クラッチ)フルードの交換も必要です。一般的には1年を目安に交換してください。この部分に関しては安全面を考慮してショップへの依頼をおすすめします。
フロントフォークオイル
フロントフォーク内にもオイルが入っており、一般的には5,000km~1万kmごとに交換が良いとされています。走行中にフロント側の衝撃が今までより強く感じられた場合は、オイルの劣化が考えられます。自分で交換することも可能ですが、フロントフォークを外す必要がありますので、ショップへの依頼をおすすめします。
クーラント(冷却水)
水冷エンジンのクーラントも交換が必要です。一般的には2年に1度交換なので、車検毎にショップで交換してもらうことをおすすめします。車検の無い車両は、交換を忘れずに。
チェーン
上記のチェーンの点検の際に、タルミが大きくなっていると判断した場合、チェーンの調整が必要になります。ここも安全を考慮してショップへの依頼をおすすめします。
アクセル及びクラッチワイヤー
ワイヤー類も消耗品です。動作がおかしい、目視でワイヤーにダメージを確認できた場合はすぐに交換が必要です。自分で交換も可能ですが、取り回し、調整もありますので、ここではショップへの依頼をおすすめします。
ブレーキパッド
ブレーキパッドも消耗品なので、パッドの交換が必要です。ショップに依頼してください。
ブレーキシュー
ブレーキシューも消耗品です。減ってきたら調整、限界までくると交換です。ショップに依頼してください。
灯火類
点検時に点灯・点滅などに不具合があった場合は電球の交換、または部品交換が必要です。電気系統の場合は点かない原因が電気配線の不良やヒューズ切れの場合やバッテリーの可能性もあります。判断が付かない場合はショップに依頼してください。
その他
走行をしていると振動により各種ボルトの緩みも出てきたりしますので、緩みの確認や増し締めを行ってください。
また、バッテリー、スパークプラグ、タイヤなど全て消耗品ですので、日々の使用や点検で違和感を感じたらショップで確認してもらうことをおすすめします。
まとめ
「車載工具+αでできる日常点検・整備のススメ」ということで紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?
日常点検を行うことで、バイクを長持ちさせ、自分自身の安全も確保できます。整備を自分で行うことで、バイクの知識が高まるとともに、整備費用の節約にもなります。
しかし、知識が無く作業することは安全面で非常に危険ですので、基本的には専門のバイクショップへ依頼することをおすすめします。
点検箇所を知り、日常点検を行うことで、バイクのトラブルを未然に防ぎ、安心・安全にバイクライフを楽しみましょう。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
投稿者プロフィール
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バイク大好きで30年近く乗っています。
バイクのメンテナンス・カスタムは、ほぼ自分ですべてやります。
愛知県在住でツーリングも大好きです。
◇バイク保有経歴
ゼファー400(マフラーはモリワキのワンピース搭載)
⇒ボルティ(カフェレーサーフルカスタム)
⇒Roiyal Enfield Bullet350
⇒エストレヤ(カフェレーサー・CRキャブ搭載)
⇒GN125H(カフェレーサカスタム進行中・現在所有)
読者のみなさんが【楽しめる記事・役に立つ記事】をお届けします。
よろしくお願いします。
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