『ツーリング中はできるだけ給油せずにできるだけ遠くまで走り続けたい!』そんな欲求をお持ちのいわゆる距離ガバさん向けに航続距離の長いバイクを集めてみました。
ツーリングで長距離を快適に走るためには、バイクの「航続距離」が非常に重要です。航続距離が短いと、頻繁に給油を強いられることでツーリング全体の楽しさが損なわれてしまうこともあります。
航続距離が長ければ、目的地までのルート選択が自由になり、ガソリンスタンドを探す手間や時間を大幅に省けるでしょう。
例えば、航続距離が長いバイクを選べば、北海道のような広大なエリアを走る際でも、次のガソリンスタンドまでの距離を心配する必要がなくなります。
一方で、航続距離が短いバイクの場合、山間部や地方でのツーリング中にガソリンスタンドが見つからず、不安な思いをするケースも少なくありません。
この記事では、そんな「航続距離」に優れたバイクをランキング形式でご紹介します。※このランキングは、Motorcyclistの最新バイクオールアルバムをもとに作成しました。
第1位|BMW R1250GS アドベンチャー(630㎞)
ガソリン満タン航続距離:630km
BMWのR1250GSアドベンチャーは、新型のR1300GSが登場してもなお販売が継続されている人気車種です。
航続距離はその新型R1300GSアドベンチャーを抑えて第1位!満タン給油で630㎞も走ることができます。長距離ツーリングからオフロード走行まで、どんな地形、環境でも楽しむことができるでしょう。
1,254ccの水平対向エンジンは、可変バルブタイミング機構「シフトカム」を採用し、低回転域から高回転域までスムーズで力強いトルクを発揮します。
30Lの大容量燃料タンクと大型スクリーンの優れた防風性能により、長距離走行時の快適性も抜群。耐久性と機能性を兼ね備えたデザインも魅力で、冒険心を刺激する一台です。
項目 | 詳細 |
---|---|
車種名 | R1250GS アドベンチャー |
排気量 | 1,254 cc |
全長 | 2,190 mm |
全高 | 1,530 mm(ローダウンサスペンション装備:1,490 mm) |
全幅 | 980 mm |
シート高 | 890 – 910 mm |
最高出力 | 100 kW (136 PS) / 7,750 rpm |
最大トルク | 143 Nm / 6,250 rpm |
燃費(WMTCモード値) | 21.0 km/L |
タンク容量 | 30 L |
車両重量 | 278 kg |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 3,089,000 円〜 |
第2位|BMW R1300GS アドベンチャー(612㎞)
ガソリン満タン航続距離:612km
2024年11月に販売が開始されたBMWのR1300GS アドベンチャーは、従来モデルのR1250GSから大幅に変更が加えられました。
特筆すべき機能として、アダプティブ車高制御システムがあります。走り始めると車高を自動的に30mmアップし、停車時に自動で車高がもとに戻るため、乗り降りが容易です。
また、オプションでオートメイテッド・シフト・アシスタント(ASA)を装備することができ、クラッチ操作不要のシフトチェンジが可能になります。(AT免許で運転可能)
足つきが良くなり、さらにオートマ化されたことで、より幅広い層のライダーがアドベンチャーバイクを楽しめるようになりました。
項目 | 詳細 |
---|---|
車種名 | R1300GS アドベンチャー |
排気量 | 1,300 cc |
全長 | 2,280 mm |
全高 | 1,540 mm |
全幅 | 1,012 mm |
シート高 | 840 – 870 mm(アダプティブ車高制御 comfort 装備車両) |
最高出力 | 107 kW (145 PS) / 7,750 rpm |
最大トルク | 149 Nm / 6,500 rpm |
燃費(WMTCモード値) | 20.4 km/L |
タンク容量 | 30 L |
車両重量 | 284 kg |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 3,335,000 円~ |
第3位|スズキ ジクサー150(600㎞)
ガソリン満タン航続距離:600km
スズキのジクサー150は、コストパフォーマンスに優れた150ccクラスのロードスポーツバイクです。
154ccの空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、最高出力13PS、最大トルク14Nmを発揮。軽量な車両重量139kgと相まって、低速域から力強い加速を楽しめます。
さらに、燃費性能はWMTCモードで50km/Lと高く、経済性にも優れています。
150ccクラスのため、高速道路走行も可能。スポーティーで洗練されたデザインと、実用性を兼ね備えたバランスの良さが魅力です。
項目 | 詳細 |
---|---|
車種名 | ジクサー150 |
排気量 | 154 cc |
全長 | 2,020 mm |
全高 | 1,035 mm |
全幅 | 800 mm |
シート高 | 795 mm |
最高出力 | 9.6 kW〈13 PS〉 / 8,000 rpm |
最大トルク | 13 N・m〈1.3 kgf・m〉 / 5,750 rpm |
燃費(WMTCモード値) | 50.0 km/L |
タンク容量 | 12 L |
車両重量 | 139 kg |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 385,000 円 |
第4位|ホンダ GB350/GB350S(591.1㎞)
ガソリン満タン航続距離:591.1km
ホンダのGB350およびGB350Sは、レトロなデザインと現代的な性能を融合した、人気の高いロードスポーツバイクです。
どちらも348ccの空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、最高出力20PS、最大トルク29Nmを発揮。鼓動感のある低回転域のトルクと、しなやかな加速フィールが魅力。
燃費はWMTCモードで39.4km/Lと経済的で、ツーリングにも最適です。
GB350はクラシックなスタイルが特徴で、リラックスできるアップライトなライディングポジションと800mmのシート高により、幅広いライダーにとって扱いやすい仕様。
一方、GB350Sはスポーティーなテイストを加えたモデルで、専用シートや低めのハンドルによりアグレッシブな走りが楽しめます。
項目 | 詳細 |
---|---|
車種名 | GB350【S】 |
排気量 | 348 cc |
全長 | 2,180【2,175】 mm |
全高 | 1,105【1,100】 mm |
全幅 | 790【780】 mm |
シート高 | 800 mm |
最高出力 | 15 kW〈20 PS〉 / 5,500 rpm |
最大トルク | 29 N・m〈3.0 kgf・m〉 / 3,000 rpm |
燃費(WMTCモード値) | 39.4 km/L |
タンク容量 | 15 L |
車両重量 | 179【178】kg |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 561,000円【605,000円】 |
第5位|ホンダ GB350C(586.7㎞)
ガソリン満タン航続距離:586.7km
ホンダのGB350Cは、2024年10月10日に発売されたクラシカルスタイルのロードスポーツモデル。
「The Standard Classical Motorcycle」をコンセプトに開発され、GB350シリーズの特徴を継承しつつ、より重厚でクラシカルな印象を与えるデザインが特徴です。
デザイン面では、ボディと同色のフロントフォークカバーやヘッドライトカバー、セパレートタイプのシート、水平基調のマフラーなどを採用し、ロー&ワイドなプロポーションを強調。
また、前後の大型フェンダーがクラシカルな雰囲気を一層引き立てています。
項目 | 詳細 |
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車種名 | GB350 C |
排気量 | 348 cc |
全長 | 2,205 mm |
全高 | 1,105 mm |
全幅 | 790 mm |
シート高 | 800 mm |
最高出力 | 15 kW〈20 PS〉 / 5,500 rpm |
最大トルク | 29 N・m〈3.0 kgf・m〉 / 3,000 rpm |
燃費(WMTCモード値) | 38.6 km/L |
タンク容量 | 15 L |
車両重量 | 186 kg |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 668,800 円 |
第6位|KTM RC125(565.8㎞)
ガソリン満タン航続距離:565.8km
KTM RC125は、大型バイクのような外観と高品質な装備を備えながら、初心者にも扱いやすい125ccクラスのスポーツバイクとして人気を集めています。
124.7ccの水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、最高出力15PS/10,000rpm、最大トルク12Nm/7,500rpmを発揮。
軽量な車体(車両重量159kg)と相まって、俊敏なハンドリングとキレのある加速を楽しめます。初心者ライダーからベテランライダーまで幅広く楽しめる本格派スポーツバイクです。
項目 | 詳細 |
---|---|
車種名 | RC125 |
排気量 | 124.7 cc |
全長 | ‐ mm |
全高 | ‐ mm |
全幅 | ‐ mm |
シート高 | 824 mm |
最高出力 | 11 kW〈15 PS〉 / 10,000 rpm |
最大トルク | 12 N・m〈1.22 kgf・m〉 / 7,500 rpm |
燃費(WMTCモード値) | 41.3 km/L |
タンク容量 | 13.7 L |
車両重量 | 147 kg |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 650,000 円〜 |
第7位|ベネリ TRK251(563.4㎞)
ガソリン満タン航続距離:563.4km
TRK251は、イタリアの老舗メーカーベネリが製造するアドベンチャーツーリングモデルです。
車種名には251とありますが、エンジンは249ccの水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載。最高出力19kW(約25.8PS)/9,250rpm、最大トルク21.1Nm/8,000rpmを発揮します。
車両重量は176kgで、シート高は800mmと、アドベンチャーバイクとしては比較的コンパクトな設計。これにより、足つき性が向上し、幅広いライダーに適したモデルと言えます。
扱いやすさと快適性を兼ね備えた、エントリーレベルのアドベンチャーツアラーです。
項目 | 詳細 |
---|---|
車種名 | TRK251 |
排気量 | 249 cc |
全長 | 2,070 mm |
全高 | 1,300 mm |
全幅 | 840 mm |
シート高 | 800 mm |
最高出力 | 19 kW〈25.8 PS〉 / 9,250 rpm |
最大トルク | 21.1 N・m〈2.15 kgf・m〉 / 8,000 rpm |
燃費(WMTCモード値) | 31.3 km/L |
タンク容量 | 18 L |
車両重量 | 176 kg |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 649,000 円 |
第8位|ブリクストン フェルスベルク125(560㎞)
ガソリン満タン航続距離:560km
ブリクストンは、オーストリアのKSRグループが手掛けるオリジナルブランドです。2018年にEICMAデビュー。現代の若者がリスペクトするイギリスをイメージしてブランディングしています。
ブリクストン フェルスベルク125は、クラシックとモダンが融合したスタイリッシュなストリートスクランブラースタイルのバイクです。
搭載しているエンジンはスズキ製で、最高出力は11PS/9,000rpm、最大トルクは9.7Nm/6,500rpmを発揮。街乗りや軽いツーリングで扱いやすいパワー特性です。
項目 | 詳細 |
---|---|
車種名 | フェルスベルク125 |
排気量 | 124 cc |
全長 | 2,020 mm |
全高 | 1,105 mm |
全幅 | 850 mm |
シート高 | 800 mm |
最高出力 | 8.2 kW〈11.1 PS〉 / 9,000 rpm |
最大トルク | 9.7 N・m〈0.99 kgf・m〉 / 6,500 rpm |
燃費(WMTCモード値) | 40 km/L |
タンク容量 | 14 L |
車両重量 | 134 kg |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 510,000 円 |
第8位|ブリクストン サンレイ125(560㎞)
ガソリン満タン航続距離:560km
ブリクストンのサンレイ125は、カフェレーサースタイルを取り入れた、125ccクラスのネオレトロバイクです。
124ccの空冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、最高出力11PS/9,000rpm、最大トルク9.7Nm/6,500rpmを発揮。
クラシカルなデザインが目を引き、丸目のLEDヘッドライト、スリムなタンク、低めのセパレートハンドル、シートはシングルシート風で、カフェレーサーらしい雰囲気を演出しています。
項目 | 詳細 |
---|---|
車種名 | サンレイ125 |
排気量 | 124 cc |
全長 | 2,020 mm |
全高 | 1,060 mm |
全幅 | 760 mm |
シート高 | 800 mm |
最高出力 | 8.2 kW〈11.1 PS〉 / 9,000 rpm |
最大トルク | 9.7 N・m〈0.99 kgf・m〉 / 6,500 rpm |
燃費(WMTCモード値) | 40 km/L |
タンク容量 | 14 L |
車両重量 | 134 kg |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 539,000 円 |
第10位|KTM 125DUKE(553.4㎞)
ガソリン満タン航続距離:553.4km
KTM 125 DUKEは、KTMの「ネイキッドスポーツ」のDNAを継承した125ccクラスのストリートバイクです。
124.7ccの水冷4ストローク単気筒エンジンを搭載し、最高出力15PS/10,000rpm、最大トルク12Nm/7,500rpmを発揮。クラス最高峰のパワーと鋭い加速性能を誇ります。
軽量な車体(車両重量143kg)とシャープなハンドリングにより、街乗りからワインディングまで軽快な走行が楽しめます。シート高は830mmで、スポーティーなライディングポジション。
125ccとは思えないハイパフォーマンスと質感の高さを持つKTM 125 DUKEは、エントリーモデルでありながら本格的なライディングを楽しみたいライダーに最適な一台です。
項目 | 詳細 |
---|---|
車種名 | 125DUKE |
排気量 | 124.7 cc |
全長 | ‐ mm |
全高 | ‐ mm |
全幅 | ‐ mm |
シート高 | 830 mm |
最高出力 | 11 kW〈15 PS〉 / 10,000 rpm |
最大トルク | 12 N・m〈1.22 kgf・m〉 / 7,500 rpm |
燃費(WMTCモード値) | 41.3 km/L |
タンク容量 | 13.4 L |
車両重量 | 143 kg |
メーカー希望小売価格(消費税10%込) | 645,000 円 |
まとめ
ツーリングで重要な「航続距離」に注目し、燃費とタンク容量のバランスに優れたバイクをランキング形式でご紹介しました。
第1位は30Lタンクと21.0km/Lの燃費で630kmの航続距離を誇るBMW R1250GSアドベンチャー。第2位には新型アダプティブ車高を搭載した最新モデルのBMW R1300GSアドベンチャーがランクイン。
コストパフォーマンスに優れたスズキ ジクサー150や、レトロデザインのホンダ GB350シリーズも長距離走行に適しています。
小排気量ながら健闘したKTM RC125やブリクストン サンレイ125なども、街乗りと軽いツーリングに最適です。
自分のスタイルに合った航続距離、排気量のバイクで、より自由なツーリングを楽しみましょう!
今回尺の関係でご紹介しきれなかった第15位までの燃費ランキングを以下に記載しておきます。バイク選びの参考にしてください!
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投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
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