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Moto Connect(モトコネクト) > 記事 > コラム > 知識 > OEMってどんなバイク?バイク作りの裏側を紹介
コラム知識

OEMってどんなバイク?バイク作りの裏側を紹介

ヨシキ
最終更新日 2024/10/10 17:58
ヨシキ
Published: 2024年10月10日
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皆さんこんにちは整備士ライダーのヨシキです。最近バイクメーカー界隈では“OEM”という言葉が多くみられるようになりました。直近のニュースであればホンダがヤマハに原付バイクをOEM供給するなど、OEMは今ホットな話題でもあります。

ところで皆さんOEMというこの言葉、きちんと説明ができますか?バイク仲間と話していて

“あそこのメーカーのバイクってドコドコのOEMなんだよ”

なんて言われたときに、内心よくわからないけど何となく相槌を打ったりしていませんか?今回はそんな方たちに向けて、今さら聞けないOEMについて紹介していきます。OEMが分かれば知られざるバイクメーカーの裏側が分かるかも⁉

是非お付き合いください。

目次
  • OEMとは
    • OEMは車体の他にもパーツ供給もしている
  • 何故メーカーはOEMを取り入れるのか
    • 提供する側には自社の技術力を示す機会になる
    • 提供される側は、開発コストをかけずに安く車体を販売できる
    • 中には共同開発という形でOEMにする場合も
  • OEM供給によって販売されたバイク
    • ヤマハ ビーノ
    • スズキ GSX250FX
  • 安価な純正部品はOEM供給されているパーツが多い
    • いわゆる“純正社外品”はメーカーから受諾製造しているOEMパーツ
  • OEMといっても製品の品質には一切問題なし、もしかしたらお得な掘り出し物も!?

OEMとは

さて、OEMとはOriginal Equipment Manufacturingの略称で、委託者のブランドで商品を製造することを言います。

先程のホンダとヤマハの例で言えば、ホンダの電動原付一種であるEM1 e(イーエムワン イー)をヤマハへ提供。ヤマハブランドで販売します。この場合ヤマハのバイクがホンダのOEM品という位置付けになります。

つまり、よそのメーカーで作ってもらったバイクを自社のブランドで販売することをOEMというわけですね。

OEMは車体の他にもパーツ供給もしている

なのでOEMはバイクだけではなく、タイヤ、パーツ、バッテリーなどもOEMで作られているケースが多く見られます。よく見るOEMパーツで言えばバッテリー。大手ガソリンスタンドのバッテリーは自社製造ではなく、GSユアサなどのバッテリーメーカーがOEM提供していることがほとんどです。

自動車用のバッテリーを使用する大型バイクを乗っている方ならもしかしたらOEMバッテリーを使っているかもしれませんね。

何故メーカーはOEMを取り入れるのか

ではなぜメーカーはOEMを取り入れるのでしょうか。そこにはメーカー同士の開発の思惑や技術の共有目的など様々な理由があります。

一般的にはOEMは自社の製造コストを下げるための方法として知られていますが、バイクは少し事情が異なるのが実情です。

提供する側には自社の技術力を示す機会になる

例えば、提供する側のメーカにとってはOEMは自社の技術力を示すいい機会になると言います。OEM提供を積極的に行っているホンダでは“POWERD by Honda”といってエンジンのOEM事業部門が存在します。

出典:HONDA ホンダのOEM事業は今や世界を代表する汎用エンジンを提供するにまで成長している

これは実はかなり珍しいことで、基本的に自社部品の一部、それも主力となるエンジン単体を競合他社に汎用品としてOEM供給する例はあまりありません。

しかしホンダはこの事業を長く続けることで圧倒的な汎用エンジンのシェアを獲得。ホンダのエンジンが世界中で信頼される理由になりました。まさにOEM提供の戦略がピッタリハマった例ですね。

提供される側は、開発コストをかけずに安く車体を販売できる

一方、OEM提供を受けるメーカーは、開発コストをかけずに新しいバイクを作れるメリットあります。OEM販売をしているメーカのほとんどはコスト削減を元にOEMを取り入れていると考えていいでしょう。

中には共同開発という形でOEMにする場合も

中にはOEMによる完全委託製造ではなく、共同開発という形でOEMを取り入れるメーカーもあります。少し古い話ですが、過去にはスズキとカワサキが共同開発という位置付けでOEM提携を結んでおり、カワサキのOEMによるスズキのバイクが販売されていました。

飛びぬけた特徴を持つ2大メーカーも、かつては共同開発していた

余談ではありますが、実はこの2メーカー共同開発は短期間で終了してしまいます。明確な理由は公表されていませんが、“漢カワサキ”、“変態スズキ(※悪意はありません)”。開発のベクトルが全く違う方向に振り切れた2メーカーが上手くいかなかったのは何となく納得です。

OEM供給によって販売されたバイク

ここからはOEM供給されたバイクを紹介していきます。もしかしたらあなたが乗っているバイクも実はOEMかもしれませんよ。

ヤマハ ビーノ

出典:ヤマハ

ヤマハ ビーノは2023年のニューモデルからホンダのOEMバイクとなっています。アイドリングストップ機能やブレーキをサポートする“コンビブレーキ”を搭載し、乗りやすく、燃費がいいバイクに仕上がっています。

スズキ GSX250FX

出典:スズキ

スズキ GSX250FXと聞いてピンとくるあなたは立派なバイクマニアです。このバイクはカワサキのOEM車両で、カワサキ名は“バリオス”。

バリオスがあまりにも有名すぎてGSX250FXは残念ながら不人気車といわれてしまっていますが、中身はバリオスです。もしかしたら意外なお宝車が中古市場に出回っている可能性もあるので、キレイなバリオスを探している方は要チェックかもしれません。

安価な純正部品はOEM供給されているパーツが多い

OEMは車体はもちろんパーツも多く製造されています。しかし、車体と違ってパーツの製造メーカーを気にする人は少なく、パーツのOEMは以外と知られていません。OEMに興味が湧いた方はパーツのOEM品を探してみるのも面白いかもしれませんね。

いわゆる“純正社外品”はメーカーから受諾製造しているOEMパーツ

ちなみによくあるOEMパーツは、純正社外品と呼ばれ、安価なパーツに多く見られます。例えばビレットレバーなんかは有名メーカーのOEM品で安く販売されていることがあります。アフターパーツのOEM品はお得に高品質なものが手に入るので節約しながらドレスアップしたい方におすすめです。

OEMといっても製品の品質には一切問題なし、もしかしたらお得な掘り出し物も!?

OEMに関してよくわかっていただけたでしょうか?OEM品は決して粗悪なパーツや車体ではなく、あくまで製造委託をしている商品です。なのでOEM品が安く手に入る場合は高品質の部品がお得に手に入ったと思っていいでしょう。

特にマイナーな車両はOEMの方が中古相場が安いこともあるので要チェックです。身近なOEM品、是非参考にしてみて下さいね。

投稿者プロフィール

ヨシキ
ヨシキ
元モトクロス国際B級ライダーのヨシキです。
趣味は林道探検、オフロードバイクでどんな山道も散策します。
今は整備士として活躍しているので、メンテナンス、DIYでできる整備など、お役に立てる情報を発信していきたいと思います。もちろんレーサーならではのライテク記事も執筆していくのでおたのしみに。
【愛車たち】
SUZUKI RM-Z250,HONDA CR125,SUZUKI RM80L
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元モトクロス国際B級ライダーのヨシキです。 趣味は林道探検、オフロードバイクでどんな山道も散策します。 今は整備士として活躍しているので、メンテナンス、DIYでできる整備など、お役に立てる情報を発信していきたいと思います。もちろんレーサーならではのライテク記事も執筆していくのでおたのしみに。 【愛車たち】 SUZUKI RM-Z250,HONDA CR125,SUZUKI RM80L
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