『うわぁ、よくそんな格好で運転するなぁ。』
『あぶなっ!?そんな運転してたらいつか事故に遭うよ。』
というようなライダーは意外と多く見かけます。
バイクは自由を象徴する乗り物ですが、事故のリスクも高い乗り物でもあります。
特に、自己中心的な運転や無謀な行動を取るライダーは、自身だけでなく他の道路利用者にも大きな危険をもたらします。
今回の記事では、事故や怪我につながる可能性のある危険なライダーの特徴について深掘りします。
これらの特徴を理解し、見かけた場合は近づかないように、当てはまった場合は自己反省の一助にしていただければ幸いです。
免停レベルのスピード違反
バイクはスピードの出やすい乗り物です。
特にスポーツ系の大型バイクになるとアクセルを数ミリ撚るだけで簡単に法定速度を超えてしまいます。
それが楽しくてついついスピードを出しすぎてしまう人もいらっしゃるのではないでしょうか?
しかし速度が上がるにつれて、流れていく景色から情報を読み取る能力が低くなります。
歩行者や標識を見落としてしまったり、カーブで曲がりきれなかったり、命に関わる重大な事故に繋がりかねません。
そのような速度違反のバイクには近づかないように(というより早すぎて向こうの方から離れていきます)、そしてスピード狂の自覚がある人はもう少し自制心を持ち、景色を楽しむ余裕を持ってください。
安全装備のない軽装
半そで・短パン、時にはサンダルでバイクに乗っている人を見かけます。
たしかに夏は暑いですし、直接風を受けたら涼しいような気がしますよね?
しかし特に大型バイクではエンジンの熱で内ももが水ぶくれになってしまったり、前車から跳ね上げられた小石が飛んできたりして非常に危険です。
私の知り合いで山道を走っているときにカブトムシが飛んできて腕に角が刺さったなんて経験をした人も(笑)
それに走っているときは気持ちがいいですが、直射日光を浴び続けていいことなんて何もありません。ジリジリと熱く、真っ赤に日焼けしてしまいます。
私は毎年初夏に、そでとグローブの間(手首)だけ変な日焼けをしてしまうのですが、アームカバーをしていると日焼け防止になりおすすめです。(濡らして走るとすごく涼しい)
また、ただただ忘れてしまうこともたまにありますが、あご紐を締めずにヘルメットを被っている方、特に半ヘルを頭に乗せているだけの若い方やお年寄りの方をよく見かけます。
確かに法的にはそれでも『被っている』と見做されて止められることはないかもしれませんが、まったくヘルメットの意味がありません。
『自分は大丈夫。事故になんて遭わない。』と謎の自信をお持ちなのかもしれませんが、ヘルメットを正しく着用することで助かる命もあります。
ちゃんとした乗車用ヘルメットを正しく着用する習慣をつけましょう。私もあご紐の締め忘れがないように注意します。
無理な車線変更・すり抜け
後方確認をせずに急に車線変更したり、普通に流れに乗っている道路で、走っているクルマの脇をすり抜けていくライダーたちがいます。
クルマのドライバーからしたら恐怖でしかありません。『バイクがすり抜けてくるかもしれない』なんて考えながら走っている人は少ないので、後方のバイクに意識が向いていないドライバーもたくさんいます。
また、片側1車線の狭い道だとクルマの影から歩行者や自転車が出てくることも珍しくありません。特に自転車は一時停止や左右確認をしない人がほとんどなので命に関わる重大事故を引き起こします。
すり抜けして得られる時間短縮の効果に比べて、事故にあってロスする時間や怪我のリスクのほうが大きすぎます。時間や心に余裕を持ってツーリングに出かけましょう。
常に周囲の安全確認を怠らず、余裕を持った車線変更を心がけ、すり抜けは幅の広い道路で、かつ停止しているクルマの脇を抜けるにとどめるなどして事故を防止してください。
不適切な車間距離
あえて『近すぎる』車間距離としなかったことには訳があります。
それは、マスツーリングの場合広すぎる車間距離を空けていると、他のクルマが割り込んでくる恐れがあり危険だからです。
割り込まれること自体に危険はないのですが、焦って前のグループに追いつこうとしたり、割り込んできたクルマがサンデードライバーだったりすると予想外の動きをしてくる場合があるので注意しましょう。
近すぎず遠すぎない、適切な車間距離を保つことが重要。
マスツーリング時の仲間内の車間距離は、下道ではクルマが割り込めない(5m程)程度の車間距離を空け、道幅が広ければ左右交互に並ぶ千鳥走行をするといいでしょう。(高速道路では速度が早いぶんもう少し車間距離を空けたほうが安全です。)
そうすることで前車の急な動きにも対応し、接触事故を防止することができます。ただし、道幅の狭い峠道などでは1列縦隊に移行する柔軟さも必要です。
逆にマスツーリングをしているわけでもないのに、恐怖を感じるほど車間距離を詰めてくるバイクがいた場合は道を譲って先に行かせましょう。
追突されるおそれもありますし、焦って速度を上げると事故を起こす原因にもなります。
それでも執拗にあおり運転を繰り返してくる場合には警察に通報しましょう。
整備不良でボロボロ
整備不良のバイクに乗っている人にも注意してください。注意力が散漫で周囲のことを全く気にかけない人かもしれません。
チェーンがサビサビ、灯火類が切れている、タイヤがツルツルなど、バイクに対する愛情が感じられない人います。
もちろん、ただの移動手段だから愛情だとか愛着だとかは持たないと言う意見もあるでしょうが、きちんと整備されていないバイクはトラブルを起こす原因になります。
近くを走っていると急に止まってしまったり、スリップして転倒してしまったりするかもしれません。
また、身の回りや周囲に気が回らない人なら、右左折や車線変更時に安全確認を怠っている可能性もあります。
いつもピカピカでバイクを大切にしている人は、大事なバイクを傷つけないためにも事故が無いよう安全運転をするのではないでしょうか?
まとめ
今回の記事では、『事故や怪我につながる可能性のある危険なライダーの特徴』について深掘りしてきました。
バイクは自由にどこまででも行けそうな気にしてくれる楽しい乗り物ですが事故のリスクも有り、加害者にも被害者にもなり得ます。
自身だけでなく他の道路利用者にも大きな危険をもたらすので、自己中心的な運転や無謀な行動は止めましょう。
今回例に上げた特徴を持つライダーを見かけた場合は近づかないように、当てはまった場合は自己反省の一助にしていただければ幸いです。
投稿者プロフィール
-
バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
最新の投稿
- コラム2024年11月22日【あなたの愛車は未来の宝?】プレミアのつくバイクの特徴
- コラム2024年11月20日【夜間の街乗り攻略法!】初心者でも安心して走るためのマナーや注意点を解説!
- コラム2024年10月31日【疑問】「オービス」と「Nシステム」ってどう違う?知っておくべき取り締まり装置の役割
- メンテナンス2024年10月24日【バイクのサビ取り完全ガイド!】簡単サビ取り法と長持ちパーツの選び方