ロングツーリングに向けて完璧に準備したはずが、いざ出発すると予想外の不便を感じた経験はありませんか?
出発前にどれだけ考えたり調べたりしても、部屋の中では気づけない盲点が潜んでいるものです。
バイク旅が好きな私は、1〜2週間のツーリングから、1ヶ月におよぶ長期遠征まで、これまでに何度も日本全国を巡ってきました。そんな数々の旅で何度もヘルメット越しに頭を抱えた末に、今の装備へ落ち着いています。
そこでこの記事では、私がこれまでの旅路で実際に後悔した、ロングツーリングに持って行くべきアイテム10選を紹介します。
これから始まるバイク旅を快適に楽しむため、ぜひあなたの装備と照らし合わせてみてください。
旅ライダーが後悔した「持って行くべきアイテム」10選
定番の便利グッズから盲点になりやすい雨・トラブル対策まで、実体験をもとに厳選したアイテムを紹介します。
レインシューズ|靴も濡れるの忘れがち

ロングツーリングでは、県をまたぐと天気が変わりやすい上に、進行ルートを急に変えるのも難しいので、雨具は必須アイテムです。しかし、レインウェアは準備していても、靴の対策は忘れがち。
レインウェアだけを着て走ると、弾いた水が裾を伝って靴へと流れ込み、中までずぶ濡れになってしまいます。靴は1度濡れてしまうと不快なだけでなく、旅先ではなかなか乾きません。
靴の防水対策として、防水機能付きのライディングシューズを選んだとしても過信は禁物です。
私は「ガエルネ ボヤージャーCDG GORE-TEX」を愛用していますが、長時間の雨には耐えられませんでした。そもそも、表面がビチャビチャに濡れてしまうため、結局は乾かす手間がかかります。
そこでオススメしたいのが、靴の上から被せるレインシューズカバーです。操作性や着脱性は未装着と比べると劣りますが、靴の浸水を回避するには確実な対策といえます。
そして、防水シューズとシューズカバーのどちらを使うにしても、レインウェアの裾は必ず靴の外側に被せるようにしましょう。
替えのグローブ|濡れたグローブは乾かない

2泊以上のロングツーリングで必ず持って行くのが替えのグローブ。雨で濡れてしまったり、汗で湿ったりしたときの備えに、1セットあると重宝します。
1度濡れたグローブに再び手を通すのは、はめづらいし気持ち悪い。そして、生乾きのまま使用し続けると、嫌な臭いも発生します。
さらに、片方だけ見当たらない、穴が開いたなど、不測の事態が起きても、予備があれば安心です。
替えのグローブには、その日の気温や服装に合わせて選べる楽しみもあります。グローブを替えれば気分も変わるので、ロングツーリングが長期になればなるほどオススメです。
シールドクリーナー|視界にへばりつく虫

ロングツーリング中の絶景は、澄んだ視界で楽しみたい。でも、走っているとシールドには容赦なく虫がへばりつきます。虫だけでなく、朝霧や前走車が跳ね上げる水しぶきでも、一瞬で汚れてしまいます。
せっかくの絶景ロードもシールドが汚れていると、景色どころか運転にも集中できません。
だからと言って、グローブやティッシュでこするのは厳禁。汚れが伸びて余計に視界が悪くなるだけでなく、シールドを傷つける原因にもなります。
そこで、シールドクリーナーを持っておけば、サッと拭くだけでクリアな視界が復活し、快適なツーリングが再開できます。
コンパクトなタナックスのシールドクリーナーは、荷物を減らしたいロングツーリングに最適。ただし、噴射の勢いがすごいので、飛散に注意しましょう。
結束バンド|いつの間にか外れるパーツ

予期せぬトラブルの応急処置として、バッグに忍ばせておくだけで救われるのが結束バンド(インシュロックまたはタイラップ)です。
私も過去に、知らぬ間にステーやウインカーが折れていたり、ホースにひびが入ってオイルが滲んでいたりと、ヒヤヒヤした経験があります。
そんなときも結束バンドさえあれば、サッと補修してその場をしのげるかもしれません。活用方法は無限大で、次のような状況で重宝します。
結束バンドの活用例
- 脱落しそうなパーツの固定
- ひび割れたカウルの補修
- 外れたジッパータブの代用
- バタつくストラップの結束
- フロントフォークのストローク量確認 など
アイデア次第であらゆるピンチを切り抜けられる万能アイテムなので、数本持っておくと、いざというときに役立ちます。もちろん、無理は禁物です。
エアゲージ|空気圧の不安を引きずる1日

タイヤの空気は走っていなくても徐々に抜けていくため、気づかぬうちに運転に悪影響を及ぼします。ツーリング中に空気圧を気にし始めると、ずっと頭から離れず、ガソリンスタンドの前を通るたびに寄るかどうか悩んでしまいます。
そこで、エアゲージを持っておけば、高速道路に乗る直前や道の駅の駐車場など、気になったときにいつでも空気圧の確認が可能です。
ガソリンスタンドで給油するついでに確認する選択肢もありますが、備え付けのエアゲージは目盛りが読みづらかったり、そもそも壊れていて正確に測れない場合もあります。さらに、空気入れのノズルによっては、バイクのホイールやブレーキに干渉して使用できません。
つまり、エアゲージをバッグに入れておけば、立ち寄る手間が省けるだけでなく、無駄足も回避できます。
私が愛用しているエアゲージは、どこにでもスッと収まるペンシルタイプ。空気圧によって飛び出した目盛りを読むだけの単純な構造ですが、精度は申し分ありません。
併せて「エアーバルブ エクステンション」も準備しておくと、スタンドにありがちなクルマ用ストレートノズルでも補充しやすくなります。どちらも場所を取らないので、旅のお守り代わりにどうぞ。
スタンドプレート|停めると沈むサイドスタンド

目的地や立ち寄り先の駐車場が舗装されているとは限りません。行ってみたら砂利や土の駐車場だったというのは、ロングツーリングあるあるです。
絶景スポットだけでなく、立ち寄ったお店や宿の駐車スペースが不安定な路面だったこともあります。そんな場所にバイクを停めると、サイドスタンドが地面にズブズブと沈み込み、突然バタッと倒れてしまうかもしれません。
たとえば、砂浜を走れる石川県の「千里浜なぎさドライブウェイ」。サイドスタンドが埋まってしまうため、下にかませる石や板がないとバイクから降りることすらできません。
何を隠そう私も、周辺に使える板や石が落ちていないか血眼で探した経験があります。
スタンドプレートを持っていれば、どんなに足場が悪くてもサッと敷くだけで安心して愛車を停められます。平たければいいので、端材でもかまぼこ板でも大丈夫です。カバンの中に1枚常備しておきましょう。
出先や自宅を問わず、戻ってきたらバイクが倒れていた……なんて事態を避けるための対策はこちらで紹介しています。
レジャーシート|腰も荷物も汚さず休憩

数ある旅の持ち物の中でも、「あると便利部門」第1位に輝くのがレジャーシートです。
バッグを下ろしたいのに地面がぬかるんでいる。腰かけたいのに手頃なベンチがない。そんなツーリング中のちょっとした困りごとに、レジャーシートが役立ちます。
さらに、ロープを数本持っておけば、夜間の朝露や急な小雨から愛車や荷物を守る簡易バイクカバーとして代用する技も使えます。
最近、愛用しているのは「オレゴニアンキャンパー 防水グランドシート」。分厚い生地に加えて大きなハトメ付きで、タフな雰囲気が気に入っています。
ツーリング中の休憩はもちろん、キャンプのお座敷スタイルでも使っている手放せない1枚です。ちょっとしたスペースでいいなら、100円ショップの折りたたみクッションもコンパクトでオススメ。
街歩き用の服|悪目立ちするバイクウェア

宿に荷物を置いてから『ちょっと夜の街へ繰り出そう』というとき、ガチガチのバイクウェアだとどうしても悪目立ちしてしまいます。
プロテクター入りのジャケットやライディングパンツで街歩きしても、動きづらいしせっかくのオフ感も半減。。。
また、ロングツーリングでは1日中雨が降り続ける日に遭遇することもあります。強行移動も選択肢の1つですが、開き直ってガッツリ観光を楽しむのもアリ。
そんなとき、街歩き用の服が1着あるだけで、バイク乗りとしてではなく、純粋な旅行者として気分をガラリと変えて楽しめます。
手っ取り早く荷物を減らすなら、衣類を減らすのが定番ですが、ツーリングの日程が長くなるほど、その恩恵を感じる機会はきっと増えるはずです。
かさばらない服選びや圧縮袋を活用して、街歩きを楽しむ1着を持ち出してみましょう。
インナーシーツ|シーツが気になって眠れない

ロングツーリングでは、旅費を抑えるために格安の民宿を利用したり、ルート変更で急きょ年季の入ったビジネスホテルに泊まったりする機会があります。
そうした場所で出会うのが、どこか埃っぽかったり、湿気を感じたりする布団やベッド。
私は特別に繊細でも敏感肌でもありませんが、インナーシーツを1枚重ねるだけで、気分的にとても安心して熟睡できます。睡眠の質は翌日の集中力に直結するので、精神的な快適さは欠かせません。
インナーシーツは、好みや季節に合わせて選ぶと快適性が増します。素材ごとの特徴について、次の表にまとめました。
| 素材 | 特徴 | 気になる点 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|
| ポリエステル | 軽量・速乾・価格が手頃 | 静電気が起きやすい | コストを抑えたい |
| コットン | 肌触りが良く吸水性が高い | 重く乾きにくい | 快適性を重視したい |
| シルク | 軽量・コンパクトで肌触りが良い | 高価で手入れに気を使う | 軽量装備を目指したい |
| レーヨン | しなやかで吸湿性が高い | 摩擦や水濡れに弱い | 肌触りにこだわりたい |
| 高機能繊維 | さまざまな機能を選べる | やや高価 | 機能性で選びたい |
自分に合うインナーシーツを用意しておけば、どんな寝床でもへっちゃら!かも?
スペアキー|なくすと旅は強制終了

はるばる遠くまで足を伸ばしたのに、鍵を紛失した瞬間にツーリングは終わります。知人から、海水浴のあとに鍵をなくして途方に暮れた人の話を聞いて以来、必ずスペアキーを準備するようになりました。
紛失だけでなく、ガソリンタンクの開閉やパニアケースのロック操作中に、鍵が折れてしまうトラブルも珍しくありません。実際に、私はガレージで鍵をポッキリやっています。
注意点として、今のバイクはイモビライザー付きが主流。もし、出先で鍵を紛失すると、現地で鍵屋さんを呼ぶだけではエンジンがかからず、完全に詰みです。
こうした不測の事態を避けるためにも、愛車のスペアキーはもちろん、各種ロック類の予備も持参しましょう。
完璧じゃなくていい!現地調達も立派な旅のテクニック
今回は、ロングツーリングで後悔しないためのアイテム10選を紹介しました。気になったアイテムはあったでしょうか。
いろいろと紹介しておいてなんですが、どれだけ完璧に準備したつもりでも、いざ出発すれば何かしらの忘れ物や不備はあるものです。
だからといって、神経質になる必要はありません。
万が一、何か忘れ物をしてしまっても、100円ショップやドン・キホーテなどを活用すれば、大抵のことはなんとかなります。それくらい大雑把で行き当たりばったりなほうが精神的に楽だし、いかにもバイク旅らしい。
もしトラブルに遭ったとしても、ツーリングから帰ってくれば、きっと笑い話になるはずです。現地調達も立派なテクニックなので、私の失敗談も参考にしつつ、気軽にロングツーリングを楽しみましょう!
ではまた!
投稿者プロフィール

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バイクと旅が大好きな夫婦ライダー、カゲモトです。ハネムーンの東本州1周をきっかけに、北海道1ヵ月旅、九州1年移住をへて、全国を走破しました。
今は関西を拠点に日本中を走り回って、ご当地グルメやB級ツーリングスポット、ミニマムキャンプを楽しんでいます。
愛車はNUDA900R・トリッカー・XL883R改。
執筆担当のカゲ太とご意見番のカゲ美が「実体験にもとづいたモトライフを楽しむヒント」をお届けします。































