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Moto Connect(モトコネクト) > 記事 > コラム > 知識 > 現代では激レア!2ストバイクに乗ろう!
コラム知識

現代では激レア!2ストバイクに乗ろう!

呉東和虎(Kazu_Ghost)
最終更新日 2022/03/08 17:38
呉東和虎(Kazu_Ghost)
Published: 2022年3月8日
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2ストバイクをご存知でしょうか?

目次
  • 2ストとは
  • なぜ2ストバイクは減少したのか?
  • 2ストの国産名車紹介
    • KAWASAKI :『500SS MACH Ⅲ(マッハ3)』
    • KAWASAKI:『KH400』
    • SUZUKI :『GT380』
    • SUZUKI:『RG250 / E』
    • YAMAHA:『RD350』
    • YAMAHA:『RZ350』
    • HONDA:『NS250F / R』
  • 番外編
    • Langen Motorcycles :『Langen Two Stroke 』
  • まとめ

白煙を噴き上げ、オイルの香りを漂わせ少し甲高い音で走り抜ける2ストバイク。

近年では公道を走る2ストのバイクの製造は、ほとんど絶滅状態となっています。それには様々な原因があるのですが、「2ストとは何?」「なぜ、作られなくなったの?」を説明しながら、国産の2ストバイクの紹介をしていきます。

2ストとは

引用:Unsplash

「2スト」とは、「2ストローク」「2サイクル」ともいわれ、エンジンの爆発行程のひとつです。ピストンが1回上がるもしくは下がることで1工程(ストローク・サイクル)となりますので、ピストンが上がって下がってをすることで2行程となります。

「2スト」は、第1工程で「吸入・圧縮」、第2行程で「爆発・排気」を行いますので、ピストンが上下1往復することで2ストロークとなり、1回の爆発を完了します。

もうひとつの「4スト」と呼ばれるものは、この「吸入」「圧縮」「爆発」「排気」を4行程で行うのでピストンが上下2往復の4ストロークすることで1回の爆発となるのです。

このことから、同じ排気量で比べると、倍の爆発回数がある2ストの方が4ストよりパワーを出しやすい傾向にあります。

また、外観から見た時に「2スト」にはサイレンサーの手前に「チャンバー』と呼ばれる膨張室(独特な膨らみがある箇所)を搭載しているのが特徴的です。

なぜ2ストバイクは減少したのか?

引用:Unsplash

上記の説明のように「2スト」の方が、エンジンのパワーを出しやすい傾向にあるのに、なぜ現在販売されているバイクの多くは「4スト」を採用して、「2スト」を採用するバイクはほとんど無くなってしまったのか?

その一番の理由は、環境に配慮するために設けられた排ガス規制にあります。詳しい説明は省略しますが、「2スト」の排気ガスには構造上、4ストに比べて排気ガスには未燃焼ガスが多く含まれるため、環境性能を向上させることが難しく、減少方向となってしまいました。

また、「4スト」のバイクはエンジンオイルを循環させることで潤滑性能を得ているのに対し、「2スト」は燃料(ガソリン)とオイルを混ぜることによって潤滑性能を得ています。この、オイルを燃料とともに燃焼させることも排ガス規制をクリアするのを難しくしている原因の一つで、「2スト」バイクのチャンバーから白煙が多く出ているのもこの為です。

このことから、世界的に見ても「2スト」が減少し「4スト」が採用されているのが現状なのです。

2ストの国産名車紹介

国内からは7台紹介していきます。

KAWASAKI :『500SS MACH Ⅲ(マッハ3)』

 

引用:Wikipedia

1969年、KAWASAKIから北米向けに開発された『500SS MACH Ⅲ』です。輸出向けには『Kawasaki 500 MACH Ⅲ H1』という名称で販売されました。

最高速度198km/h、ゼロヨンタイム12.4秒、最高出力60psという、’69年当時では驚異的なデータを記録しました。これにより当時の市販量産車の世界最速記録を達成しています。

素晴らしいエンジン性能に対し車体性能が追いついていなかったため、白煙を噴きながらエキサイティングな数多くの伝説を作った『MACH Ⅲ』は「ジャジャ馬」と呼ばれながらも多くのファンに愛されました。

『500SS MACH Ⅲ(マッハ3)』 スペック

エンジン:空冷2ストローク並列3気筒
排気量:498cc
最高出力:60ps / 7,500rpm
最大トルク:5.8kg-m / 7,000rpm
トランスミッション:5速

登場した有名漫画と搭乗人物

『疾風伝説 特攻の拓』:来栖 奈緒巳(くるす なおみ)

KAWASAKI:『KH400』

引用:Webike

1975年12月にKAWASAKI「MACH」シリーズは名称を「KH」へと変更されました。『KH400』は、『400SS MACH Ⅱ』からの変更です。

「KH」シリーズは、「MACH」シリーズに比べてパワーダウンされますが、安定した走り・乗りやすさと信頼性の完成度を高められます。

「ジャジャ馬」と呼ばれたマッハから「サラブレッド」の「KH」へと生まれ変わりました。「KH」は「ケッチ」や「ケッチン」などの愛称で呼ばれ、とても人気の高い車両です。

『KH400』 スペック

エンジン:空冷2ストローク並列3気筒
排気量:400cc
最高出力:38ps / 7,000rpm
最大トルク:3.9kg-m / 6,500rpm
トランスミッション:5速

登場した有名漫画と搭乗人物

『東京リベンジャーズ』:羽宮 一虎(はねみや かずとら)
『疾風伝説 特攻の拓』:真島 秋生(まじま あきお)
『湘南爆走族』:丸川 角児(まるかわ かくじ)

SUZUKI :『GT380』

引用:スズキ公式

1972年にSUZUKIから登場した『GT380』です。

空冷2ストローク並列3気筒エンジンに当時としては珍しい6速トランスミッションを組み合わせて搭載されました。飛行機からヒントを得た「ラムエアシステム」を搭載し、エンジンの冷却効果を高めています。

またマフラーは左右2本出しで、中央のシリンダーからは左右に1本づつ出すことで、冷却効果の低い真ん中のシリンダーの冷却効果・排気効率を高めています。

車体性能のバランスも良く、川の浅瀬も走れるほどにオフロードとしての走破性も高く「サンパチ」の愛称で、多くのファンに愛されました。

『GT380』 スペック

エンジン:空冷2ストローク並列3気筒
排気量:371cc
最高出力:38ps / 7,500rpm
最大トルク:3.8kg-m / 6,500rpm
トランスミッション:6速

登場した有名漫画と搭乗人物

『東京リベンジャーズ』:河田 ソウヤ
『湘南爆走族』:桜井 信二(さくらい しんじ)

SUZUKI:『RG250 / E』

 

引用:スズキ公式

1978年6月にSUZUKIから『GT250』の後継モデルとして登場したのが『RG250』です。『RG250』はスポークホイールだったのに対し、同年10月に当時流行のキャストホイールを装備した『RG250E』を追加発売し、併売されました。

当時400ccクラスの車体に250ccエンジンを搭載していた車種が多い中、『RG250 / E』専用のフレームと新設計エンジンを搭載し、「走る」2ストスポーツバイクを目指して製作されました。

この『RG250 / E』がSUZUKIの2ストスポーツの歴史で空冷最後のモデルとなったのです。

『RG250E』 スペック

エンジン:空冷2ストローク並列2気筒
排気量:247cc
最高出力:30ps / 8,000rpm
最大トルク:2.9kg-m / 7,000rpm
トランスミッション:6速

登場した有名漫画と搭乗人物

該当なし

YAMAHA:『RD350』

 

引用:ヤマハ公式

1973年にYAMAHAから『DX250』をベースに開発された『RD250』とその兄弟車『RD350』が登場しました。

エンジンや車体の基本部分は『DX250』と同様ながら、『RD250』のエンジンには「7ポートトルクインダクション」が採用され、更にトランスミッションはよりスポーティーな6速が採用されています。

『DX250』には『RX350』という車体を共用する上位モデルが存在し『RD350』はその後継モデルになります。『RD350』の後継モデルに『RD400』もあります。

『RD350』は元祖ナナハンキラーの異名を持ち「2ストロークのヤマハ」ならではのレーシーな走りは定評がありました。

『RD350』 スペック

エンジン:空冷2ストローク並列2気筒
排気量:347cc
最高出力:39ps / 7,500rpm
最大トルク:3.8kg-m / 7,000rpm
トランスミッション:6速

登場した有名漫画と搭乗人物

『疾風伝説 特攻の拓』:一色 大珠(いっしき たいじゅ) ※RD400

YAMAHA:『RZ350』

 

引用:ヤマハ公式

「RD」の後継モデルとして1980年に『RZ250』が発売され、翌年の’81年に登場したのが『RZ350』です。

「RD」シリーズから大きく変更されたのが、エンジンが空冷から水冷へと変更されました。また、YAMAHAの公道用モデルとしては初の「1本サスペンション」に変更されています。

『RZ250』からボアアップされただけでなく、フロントブレーキがダブルディスクブレーキに変更されるなど、多数の箇所が『RZ350』仕様になっています。

この『RZ350』も『RD350』からの「ナナハンキラー」の異名を引継ぎ、軽快な加速・走行・ハンドリングなどで多くのライダーを魅了しました。

『RZ350』 スペック

エンジン:水冷2ストローク並列2気筒
排気量:347cc
最高出力:45ps / 8,500rpm
最大トルク:3.8kg-m / 8,000rpm
トランスミッション:6速

登場した有名漫画と搭乗人物

『東京リベンジャーズ』:乾 青宗(いぬい せいしゅう)
『東京リベンジャーズ』:河田 ナホヤ ※RZ250

HONDA:『NS250F / R』

 

引用:HONDA公式

1984年にHONDAから発売されたネイキッドモデル『NS250F』とフルフェアリングロードスポーツモデル『NS250R』です。

『NS250R』は、’83年度ロードレース世界GP500のチャンピオンレーサー『NS500』で得た高度な技術を投入して開発されたHRCレーシングマシン『RS250R』と基本設計を共有したモデルで、HONDA独自の新機構となる水冷90°V型2気筒エンジンの搭載しています。

この2タイプの大きな相違点は、『NS250R』はHONDAの公道走行車初のアルミ製フレームにフルフェアリング装備ているのに対し、『NS250F』はカウルレスでスチーム製フレームを採用しています。

4ストがメインのHONDAが、当時YAMAHA『RZ250』によって起こった2ストブームに対応するカタチで送り出したMVX250Fの後継機種で、その後のレーサーレプリカブームで大人気となった『NSR250R』へと続く方向性を決定づけたモデルでもあります。

『NS250F/R』 スペック

エンジン:水冷2ストローク90°V型2気筒
排気量:249cc
最高出力:45ps / 9,500rpm
最大トルク:3.6kg-m / 8,500rpm
トランスミッション:6速

登場した有名漫画と搭乗人物

各当無し

番外編

海外からも1台紹介します。

Langen Motorcycles :『Langen Two Stroke 』

引用:Lagen Motorcycles公式

2020年7月に公開された、Langen Motorcyclesからの『Langen Two Stroke』です。

「Langen Motorcycle」は、2019年に、英国の名門2輪ブランド「CCM Motorcycles」のチーフデザインエンジニアを務めてきた、Christofer Ratcliffe(クリストファー・ラトクリフ)によって創立された、イギリスのバイクブランドです。

イタリア「Vins Motors」社製の250ccエンジンを搭載したカフェレーサースタイルの2ストバイクです。

この2スト絶滅状態の現代に、新しく2ストロークで発売された『Two Stroke』は、今後の2ストバイクに明るい未来を見せてくれるのでしょうか?楽しみですね。

価格は公式ページ表示で£28,000 + VATとなっていますので日本円で約470万(税込み)といったところでしょうか。

『Two Stroke 』 スペック

エンジン:2ストローク90° Vツイン2気筒
排気量:249.5cc
最高出力:75bhp / 11,700rpm
最大トルク:45Nm / 11,700rpm
トランスミッション:6速

まとめ

「現代では激レア!2ストバイクに乗ろう!」ということで紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか?

正直、2ストのバイクに乗る機会に巡り合うことは、なかなか無い時代にもなってきました。ですが、興味を持ち、知っていれば、そんな場面に出会うことがあるかもしれません。

この記事を読んで「2ストバイク」に興味を持っていただけたのであれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

投稿者プロフィール

呉東和虎(Kazu_Ghost)
バイク大好きで30年近く乗っています。
バイクのメンテナンス・カスタムは、ほぼ自分ですべてやります。
愛知県在住でツーリングも大好きです。

◇バイク保有経歴

ゼファー400(マフラーはモリワキのワンピース搭載)
⇒ボルティ(カフェレーサーフルカスタム)
⇒Roiyal Enfield Bullet350
⇒エストレヤ(カフェレーサー・CRキャブ搭載)
⇒GN125H(カフェレーサカスタム進行中・現在所有)

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