今まで見たことのない景色や場所を求め、次のツーリングをあれこれ考えるのはとっても楽しいですよね!バイクがあれば、いつでも思い立ったときに出発できます。でも、トラブルに備えた準備はできていますか?
そこでこの記事では、自称ベテランバイク乗りのカゲモトが、いざと言う時に持っていると助かるグッズをシーン別にご紹介します。想像もしなかったトラブルも、知っていれば対策が可能です。私が経験した体験談をもとに、オススメしたい役立つグッズを集めました。
ぜひ、最後までお付き合いください。
ツーリング中に起こる想定外のトラブル!
長年、バイクに乗っていると「まさかこんなことになるなんて・・・」と声に出してしまいそうな、想定外のトラブルに遭うことがあります。トラブルによっては、ツーリングの継続が困難になることも。避けたい状況でも、想定できなければどうしようもありません。
トラブルの想定には、先輩バイク乗りの体験談を参考にしたり、日ごろのツーリングで困ったことを思い返したりすることがヒントになります。想定したトラブルに、どこまで対策するかによってツーリングに持ち出すアイテムが決まってきます。
「備えよ常に」を心がけよう
「備えよ常に」という言葉をご存じでしょうか?「いつ、どこかで、どんなことが起こっても善処できるように備えましょう」という感じの意味です。鉄壁の対策でトラブルを跳ね返そう!というわけではなく、焦らず落ち着いてトラブルを適切に対処できるよう備えることが大切です。
やみくもに備えてしまうと、どんどん荷物が増えてしまい、ツーリングどころじゃありません。トラブルを避けるために事前の対策や、トラブル後の対応も考えておきましょう。もし、勇気ある撤退(レッカー)を選んだとしても、帰りの交通費は必用ですから。
【シーン別】あると助かるグッズ9選
想像もしなかったトラブルを適切に対処できるよう、私が実際に経験したトラブルを振り返りつつ、あると助かるグッズや備えをご紹介します。
山奥でタイヤがパンクしてしまった
ツーリングクラブに所属していた頃、普通のツーリングに飽きてしまい、名もなき道の走破に夢中になったことがあります。名もなき道は、整備が行き届いておらず、苔や石が散乱して走りづらい。ある日のこと、とあるメンバーが小石を踏み、タイヤがパンクしてしまいました。
現場は山深くて電波が入らなかったので、バイクを安全な場所に駐車し、歩いて下山することに。途中で電波が入ったものの、レッカーが到着するまで2時間も待ちぼうけすることになりました。不幸中の幸いで、一人ではありませんでしたが、山中で孤独に待っていたことを想像するとゾッとします。
こんな悲惨なシーンでは、パンク修理キットが役立ちます。
デイトナ(Daytona)|パンク修理キット
パンク修理に必要な道具がほとんど入ったお得なセットです。エアボンベが3本も入っているので、大型バイクでも最低限の空気を補充できます。コンパクトなので長期ツーリングでは必ず持ち出しています。
タイヤに刺さった異物を抜くための工具とエアゲージ、エアーバルブエクステンションをポーチに入れておけば完璧!もちろん、すべての工具は無理なくポーチに収まります。
【チューブ対応】ホルツ(Holts)|パンク修理剤
自分でパンク修理を行う自信がない人にはパンク修理剤がオススメ。チューブタイヤにも対応しています。パンク修理剤は、タイヤ内に特殊な薬剤を充填させて、穴をふさぎつつ空気も一緒に補充します。使用方法は、刺さった異物を抜いて、パンク修理剤のつまみを回すだけ!
使用後はタイヤ交換とホイールの清掃が必須になりますが、山中で何時間も立ち往生するよりはマシですね。
急に冷え込んで寒い
2019年4月24日、秋田県から青森県弘前市に向かう途中で岩木山に寄り道したところ、悲劇が訪れました。軽快に進んでいると、道端の雪はどんどん高くなり、気づけば雪の回廊が現れてかなり寒い!出口に向かえど、冬季通行止めが解除されていなくて日暮れまでさまようはめに。。。
春といえども東北はまだ寒いのでウェアは冬装備でしたが、まさかここまで気温が下がることは想定外。こんなシーンは大げさかもしれませんが、普段のツーリングでも日暮れまで走ったり、高原を目指したりすると、気温は思った以上に下がることがあります。夏であっても、長時間走るときは防寒対策を忘れずに。
バイク乗りの防寒対策には、インナーダウンがオススメです。
タイオン(TAION)|ハイネックWジップ ダウンジャケット
アウターの中に着れて着崩れしないインナーダウンは、バイク乗りにピッタリの防寒着です。アウターの中に着こむことで空気の層が作られ、高い断熱効果を生み出します。薄手なのでバイクの運転中も邪魔になりません。コンパクトなモデルも多いので携帯性もバツグン!
さまざまなインナーダウンの中から日本発のインナーダウンブランドTAION(タイオン)をご紹介します。高品質な800フィルパワー(FLP)のホワイトダックダウンを使用し、一般的なダウンより軽くて暖かいことが特徴です。持ち運びに便利な収納袋と自宅で洗濯ができる点も魅力的。
小林製薬|桐灰カイロ はる
防寒対策として忘れてはならないのがカイロ。かさばらないので、2~3個は荷物の中に忍ばせておきましょう。オススメの貼る部位は、肩甲骨の中心とおへそ真裏の腰です。どちらにも何かしらのツボがあって冷え予防に効果的です。
転倒してパーツが破損してしまった
軽い転倒や立ちゴケするだけで、パーツは簡単に破損します。カウルやウインカー、レバーなどは折れやすく、プラプラしがち。体やバイク本体が無事でも、パーツをプラプラさせて走るのはキケンです。
振動の激しいバイクは、いつの間にかパーツが脱落しかけていることがあります。事前に各部の増し締めやある程度の工具は準備しておきましょう。
ニチバン(NICHIBAN)| ビニールテープ
プラプラしたパーツを固定するときに便利なのがビニールテープ。工夫次第でがっちり固定できるので、車載工具として積んでおくと役立ちます。ラインナップも豊富で、愛車に合わせたカラーが選べます。パーツの固定にはタイラップ(結束バンド)も便利です。
転倒後に走行する際は無理をせず、少しでも異変を感じたら、すぐに停車しましょう。
雨が突然に振り出した
天気予報は外れることがあります。特に、山の天気は変わりやすく、晴れ予報だったのに雨に打たれることは珍しくありません。この日は島根県の三瓶山に向かっていると、激しめの通り雨に遭遇しました。あいにく、何も備えてなかったので、たまたまあった東屋で雨宿り。
雨がやむまで身動きが出来なくなってしまい、三瓶山アタックは断念することになりました。ただ、立派な虹をゆっくり見れたことが救いです。
ラフアンドロード(ROUGH&ROAD)|デュアルテックスコンパクトレインスーツ
レインウェアを常に持ち歩くのは現実的ではありませんが、デュアルテックスコンパクトレインスーツなら手に乗るほどのコンパクトサイズでかさばりません。私が初めて購入したレインウェアでもあります。使用した経験から、耐水圧はそこまで高くなさそうですが、非常時には十分な性能です。
購入する際は、ジャケットの上から着れるように1サイズ大きめを選ぶのがオススメです。
ラフアンドロード(ROUGH&ROAD)|エマージェンシーシューズカバー
忘れがちなのが、グローブやライディングシューズ・ブーツの雨対策です。靴が濡れると気持ち悪いのはもちろんですが、なかなか乾かなくて大変。レインウェアと一緒にレインシューズカバーも準備しておきましょう。
カギの紛失や破損してしまった
カギって折れることがあるんです。折れなくても、旅先でカギを紛失してしまうとバイクは動きません。私の知人はバイクで海水浴に行って、海の中にカギを落として紛失してしまったことがあります。バイク乗りは荷物が多いので、カギを大事にし過ぎて、どこに入れたのかわからなくなることも。
カギ1本でツーリングが終わってしまうほど悲惨な状況はないので、スペアキーを準備しておくことをオススメします。
突然のガス欠や故障で動けなくなった
ツーリング中にガソリンスタンドへ寄ることがめんどうに感じるバイク乗りは多いです。諦めて給油しようと思ったら、ガソリンスタンドがなかなか見つからない・・・なんて経験ありませんか?また、給油ランプの故障で点灯せずガス欠になってしまう場合もあります。
日頃から整備や点検をしていても、故障は突然に起こります。私も関東ツーリング中に、XL883Rのドレンホースに亀裂が入ってエンジンオイルが漏れ出すというアクシデントに遭いました。このときは、応急処置で事なきを得ましたが、ツーリングの継続が困難になることもあります。
メルテック(meltec)| ガソリン携行缶 750cc
ガソリンスタンドが少ない地域に行くときは、ガソリン携行缶が役立ちます。タンク容量の少ないバイクや、北海道など広大な大地にツーリングに行くときは、ガソリン携行缶の購入を検討しましょう。ガソリン携行缶への給油は、自分では行えず、ガソリンスタンドでも対応を断られる場合があります。
事前にガソリン携行缶への給油ができるガソリンスタンドを調べておくと安心です。
レッカーサービスを利用できる準備をしておこう
どうしようもないときは、無理せずレッカーを利用しましょう。基本的に自動車保険には特約でレッカーサービスが付帯されています。レッカーサービスを利用する前に、事前に条件などを把握しておくことが大切です。レッカーサービスをスムーズに利用するために、以下の内容を確認しておきましょう。
レッカーサービスで確認しておくこと
- 自動車保険の証券番号
- レッカーサービス窓口の電話番号
- レッカーの無料搬送距離
- 搬送先の条件
- 自宅までの交通費や宿泊費の補償
レッカーの無料搬送距離は保険会社によって異なり、100kmまでか10万円(約130km)までが多いです。搬送先についても、最寄りのバイクショップまでしか搬送できない場合があります。無料搬送距離に不安を感じたら、自動車保険の見直しやJAFへの加入、レッカー距離無制限のZuttoRide Clubへの加入を検討してください。
知識が無くても備えあれば憂いなし!
ツーリング中に起こるトラブルについて、私が経験した実話をもとに、あると助かるグッズや備えをご紹介しました。いくら対策していても想定外のトラブルは起こってしまうかもしれません。そんなときも、焦らず落ち着いてトラブルを適切に対処できるよう備えることが大切です。
専門的な知識や技術が無くても、適切に備えておけばトラブルの対処は可能です。中でも、レッカーサービスはとても役立つサービスです。ただし、条件を把握していないと損をする場合があります。条件を見直して賢く利用しましょう。
ではまた!
投稿者プロフィール
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バイクと旅が大好きな夫婦ライダー、カゲモトです。ハネムーンの東本州1周をきっかけに、北海道1ヵ月旅、九州1年移住をへて、全国を走破しました。
今は関西を拠点に日本中を走り回って、ご当地グルメやB級ツーリングスポット、ミニマムキャンプを楽しんでいます。
愛車はNUDA900R・トリッカー・XL883R改。
執筆担当のカゲ太とご意見番のカゲ美が「実体験にもとづいたモトライフを楽しむヒント」をお届けします。
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