まだ期間限定・条件付きではあるものの、遂にバイクの高速料金が普通車の「半額」となることが決定されました。
2005年4月からは条件を満たしていれば、高速道路での2人乗りが可能となり多少の緩和があったものの、高速道路の開通以来、バイクは「軽自動車等」と同じ区分に分類され割高感に苛まれてきました。
ここでは、今回適用される「二輪車定率割引」について紹介していきます。
現在の自動二輪車の高速道路利用事情
引用:Unsplash
NEXCO3社が管理する「高速自動車国道」及び「自動車専用道路である有料一般道路」(以下、併せて「高速道路」と表記します)についてのバイク使用での利用事情を紹介します。
自動二輪車の「高速道路」利用条件
125ccを超える車両が通行可能です。(125cc以下のバイクは利用できません)
「高速道路」での自動二輪車の2人乗りに関する条件
「年齢20歳以上」かつ「大型自動二輪車免許又は普通自動二輪車免許を受けていた期間が通算3年以上」 の条件を満たしている場合のみ2人乗りが可能です。
※首都高速道路(一部)での自動二輪車の2人乗りが全面的に禁止されています。
詳細につきましては、警視庁のホームページでご確認ください。
自動二輪車の利用料金
自動二輪車の高速道路の利用料金は、「軽自動車等」の料金区分に入っており「普通車」の8割にあたる金額です。
「高速道路」利用料金詳細は以下のNEXCO3社のホームページでご確認ください。
NEXCO東日本
NEXCO中日本
NEXCO西日本
「二輪車定率割引」適用での半額化の実施内容・条件
引用:Unsplash
ここでは、2021年6月にNEXCOから発表があって以来、その後の実施内容・詳細の発表が成されていなかった「二輪車定率割引」について、2022年3月に正式に発表があった情報を元に「二輪車定率割引」がどのようなモノか割引内容や条件などを紹介していきます。
割引内容
割引対象内の走行のうち、各インターチェンジ相互間の1回の走行距離が100kmを超える走行を対象にバイクが該当する「軽自動車等」の区分の料金に37.5%の割引が適用されます。
※1回の走行とは、原則として入口から出口まで高速道路から降りることなく走行を継続することをいいます。
※特定の条件に於いて対象道路を乗り継ぐ場合に、1回の走行とみなして各対象道路の走行距離を合算されます。
※インターチェンジ間に複数の経路が存在する場合、最も安価な料金が適用されるため、実走行距離ではなく、最短経路の距離で割引の判定が行われるため、お気を付けください。
割引対象期間
2022年4月2日(土) ~ 11月27日(日)の土・日曜日および祝日が対象期間です。
※北海道内は2022年4月2日(土) ~ 10月30日(日)の期間と1ヶ月ほど短くなっています。
割引対象車両
ETCまたはETC2.0を搭載している自動二輪車が対象車両です。
割引対象道路
NEXCO3社および宮城県道路公社が管理する高速道路(一部を除く)が対象道路です。
しかし、東京湾アクアラインをはじめ、第三京浜道路、横浜新道、横浜横須賀道路、第二阪奈道路、第二神明道路、関門トンネル、沖縄自動車道は本割引の対象外とされています。
ただし、東京湾アクアラインは、本割引は適用されませんが走行距離(1走行につき100km超)の算入対象には含まれます。
引用:NEXCO中日本
※割引対象道路の詳細はNEXCO中日本ホームページをご確認ください。
申込方法
2022年3月28日(月) 10時より申込が開始されました。
利用するにはNECXO中日本「速旅(はやたび)」に会員登録(無料)をする必要があります。登録後に、利用したい日付けを申込ます。
悪天候による当日のキャンセルや、利用直前の申込も可能です。
※NEXCO東日本・NEXCO西日本が管理する区間のみを利用する場合も、上記NEXCO中日本の「速旅」での申込となります。
※詳細についてはNECXO中日本「【ETC二輪車限定】二輪車定率割引」をご確認ください。
「二輪車定率割引」を適用したご利用予定区間の距離検索・料金は、NEXCO西日本のWEBサイトからご確認ください。
NEXCO西日本:距離・料金検索サイト
※上記サイトは2022年4月1日(金)に開設予定です。
申込後のご利用の流れ
指定した利用日に、登録したETC車載機を搭載した二輪車およびETCカードで対象道路をご利用後、後日、カード会社等から「二輪車定率割引」を適用した通行料金が請求されます。
※出口料金所通過時点では、「二輪車定率割引」は適用されていませんのでご注意ください。
大型連休に「休日割引」を適用しない?「二輪車定率割引」は?
引用:Unsplash
2022年3月16日、NEXCO3社および宮城県道路公社は、2022年以降のゴールデンウィーク(GW)、お盆、年末年始に「休日割引」を適用しないことを発表しました。
今回の「二輪車定率割引」の対象期間内には「GW」と「お盆」が含まれていますが、現在のところ「適用外」の通知はなされていませんが、今後の発表があるのかどうか非常に気になるところです。
このまま「GW」「お盆」も「二輪車定率割引」は適用されることになれば、ライダーにとっては喜ばしいことですね。
現段階で2022年5月8日(日)ご利用分までの申込が受付中となっているため、「GW」に関しては「二輪車定率割引」が適用される可能性は非常に高いと思われます。
※2022年度の「休日割引」適用除外日
GW:4月29・30日・5月1・3・4・5・7・8日
お盆:8月11・13・14日
年末年始:12月31日・1月1・2・3日
「二輪車定率割引」って実際、お得なの?
引用:Unsplash
「二輪車定率割引」は、お得なのか?という事に関しては、上記で紹介してきた条件を満たすのであれば「お得」であることは間違いありません。
条件を満たしたうえで「速旅」への会員登録と日付け申込みを行えば、通常の「軽自動車等」の料金区分である普通車の8割りの料金に対して37.5%の割引が適用され、実質、普通車の半額となるからです。
例として、普通車で10,000円の高速料金と仮定した場合は次のようになります。
「軽自動車等」の料金:10,000円× 0.8 = 8,000円
「二輪車定率割引」価格:8,000円 × 0.375 = 3,000円
「二輪車定率割引」適用の料金:8,000円 – 3,000円 = 5,000円
しかし、条件を満たす必要があるためルート選定など下調べをしっかり行うことを、おすすめします。
まとめ
「2022年4月、遂にバイクの高速料金が普通車の半額に! (条件あり)」ということで紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?
長年バイク乗りから求められてきた、高速道路利用料金の値下げ交渉。今回は期間限定と条件付きではあるものの、「バイクの高速道路利用に関する料金の値下げ」に対して一歩前進したカタチとなったのではないかと感じています。
条件が少し厳しい事と割引対象外の区分が意外に多かったのは残念ですが、それでも「値下げ」に対して進展したと前向きに捉えたいところです。
この折角の機会に、ツーリングを計画してみてはどうでしょうか?
この記事が、何かのお役に立てたのならば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
投稿者プロフィール
-
バイク大好きで30年近く乗っています。
バイクのメンテナンス・カスタムは、ほぼ自分ですべてやります。
愛知県在住でツーリングも大好きです。
◇バイク保有経歴
ゼファー400(マフラーはモリワキのワンピース搭載)
⇒ボルティ(カフェレーサーフルカスタム)
⇒Roiyal Enfield Bullet350
⇒エストレヤ(カフェレーサー・CRキャブ搭載)
⇒GN125H(カフェレーサカスタム進行中・現在所有)
読者のみなさんが【楽しめる記事・役に立つ記事】をお届けします。
よろしくお願いします。
最新の投稿
- お役立ち2023年1月3日バイク乗り必見!バイク・冬のトラブルと防止策と対処法
- アイテム2022年11月1日予算総額30万円でバイクと用品を揃えるならこれだ!
- カスタム2022年9月28日初心者必見!バイクのハンドルの種類と交換時の変化点と注意点(バーハンドル編)
- コラム2022年9月7日今なら人気者!? 時代を間違えた悲運のバイク5選