夏でも心地よく走ることができる高原の道、今年はもう走りましたか?
地図や看板で「スカイライン」という文字を見かけると、つい立ち寄りたくなってしまいますよね。
そこで日本を走り回るカゲモトが、実体験をもとに全国のオススメスカイラインをご紹介します。
この記事を読めば、連休ツーリングの目的地がきっと見つかります!
ぜひ、最後までお付き合いください。
夏でも涼しい高原ツーリング!
うだるような暑さでも、市街地を抜けて山に入れば、涼しくて快適なツーリングが楽しめます。
「暑さから逃げるためにバイクで山を走る」なんて矛盾しているようにも感じますが、山が私たちを呼んでいるのです。
一般的に、標高が100m高くなると気温は0.6℃下がるといわれ、走行風によって体感温度はさらに下がります。
肌寒い時期では困ることでも、暑くてどうしようもない季節にはありがたい現象です。
つまり、夏こそ涼しい高原ツーリングはベストシーズン!
高原といえば、バイク乗りたちを魅了してやまない道『スカイライン』は外せません。
スカイラインで景色とワインディングを楽しもう
『スカイライン』と付く道は、山の尾根を通っていることが多いので、涼しいのはもちろん景観の良さも魅力的です。
走りごたえのあるコーナーが続くのも、ワインディングロード好きなバイク乗りにとってはうれしいポイント。
もちろん、スカイラインでなくても魅力たっぷりな道はたくさんありますが、さすがに多すぎるので「スカイライン」縛りで全国から9カ所を選びました。
全国のおすすめ【スカイライン】9選
北海道|城岱スカイライン
北海道で数少ないスカイライン『城岱(しろたい)スカイライン』からは函館の街や駒ケ岳(別名:渡島富士)が一望できます。
全長14kmほどのコンパクトな山岳道路ですが、特徴的なコーナーと見晴らしの良さは必見です。
道中には城岱牧場があり、屋内展望スペースが無料で開放されています。
函館といえば、日本三大夜景といわれる函館山の夜景が有名ですが、城岱スカイラインからは函館の裏夜景「七つ星夜景」を楽しめるそうです。
青森県|津軽岩木スカイライン
これでもかと九十九折が続く有料道路『津軽岩木スカイライン』を使えば、岩木山(別名:津軽富士)の8合目まで登れます。
全長は約10㎞ですが、69のカーブが続くので走りごたえはバツグンです。
8合目の駐車場は標高1247mで、天気がいい日は北海道を望むことができ、リフトと50分ほどの登山で山頂まで登れますが、登山に適した装備が必要になります。
通行料金はバイクなら往復1,050円で利用できます。
詳細は公式サイトをご覧ください。
福島県|磐梯吾妻スカイライン
福島市にある『磐梯吾妻(ばんだいあづま)スカイライン』は、バイク乗りなら一度は走ってほしい道のひとつ。
異世界のような景色が続き、絶景という言葉がもっとも似あう道だと感じました。
高湯温泉から土湯峠までを結ぶ全長29kmほどの山岳観光道路で、最高標高は1622mに達します。
白樺の峰や展望台、浄土平、吾妻小富士(あづまこふじ)など、見どころがたくさんあります。
景色に圧倒されて記録に残し忘れてしまったので、個人的にもまたチャレンジしたいスカイラインです。
交通量は多めなので、安全運転で楽しみましょう。
福岡県には磐梯吾妻スカイラインのほかにも、『西吾妻スカイバレー』『磐梯吾妻レークライン』『磐梯山ゴールドライン』などの絶景ロードがたくさんあります。
訪れる際は、スケジュールに余裕を持たせた方がよさそうです。
静岡県|西伊豆スカイライン
伊豆半島にも魅力的な道は多くありますが、中でも『西伊豆スカイライン』はお気に入りの絶景ロードです。
全長は17.6キロほどのちょうどいい距離で最高標高は900m。
以前にもご紹介しましたが、交通量の少なさとちょうどいい角度のコーナーが続くので、気づけば走り抜けてしまっているほど気持ちいい道でした。
天気がいいと、駿河湾の先に富士山を望むことができる、お手本のようなスカイラインです。
和歌山県|高野龍神スカイライン
高野山と龍神温泉を結ぶ全長約43km、最高標高1300mの山岳道が『高野龍神スカイライン』です。
関西ライダーの聖地といわれるのも納得の、走りごたえのあるワインディングロードが続きます。
道中にある『道の駅 ごまさんスカイタワー 』『道の駅 龍神』は、週末になるとたくさんのバイク乗りが集まり賑やかです。
ついスピードを出してしまいがちですが、曲がりづらいコーナーや荒れた路面が多く、交通量も少なくないので、安全運転を心がけましょう。
近くには、日本三大酷道のひとつ国道425号線など、迷い込むと中々抜け出せない道が多いので注意してくださいね。
香川県|寒霞渓スカイライン
四国地方からはあえて小豆島(しょうどしま)にある『寒霞渓(かんかけい)または小豆島スカイライン』をご紹介します。
全長約11km最高標高760mほどで、スカイラインとしては控えめですが、景色や道の性格がコロコロと変わる走りごたえのある道です。
あえて小豆島をご紹介した理由は、期待を裏切らない展望台があること。
寒霞渓スカイラインにある展望台『大観望展望台』では、360度の大パノラマの景色を楽しめます。
日本中を走っている中で、展望台にはよく立ち寄っていましたが、ここまでの絶景が楽しめる場所は少なかったです。
訪れるにはフェリーを使うしかありませんが、小豆島はそれだけの価値がある島なので、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
岡山県|蒜山大山スカイライン
岡山県から日本名峰にも選ばれる大山(だいせん)にアクセスするなら『蒜山大山(ひるぜんだいせん)スカイライン』がオススメです。
全長は9kmほどですが、変化に富んだ景色を楽しむことができます。
県境にある鬼女台(きめんだい)展望休憩所からは、大山と烏ヶ山などの山々がおりなす雄大な景色、振り返ると蒜山の高原と街並みが望めます。
大山は眺める角度によって様々な表情を見せてくれるので、『大山環状道路』をぐるっと周り、お気に入りの大山を探してみるのもいいですね。
個人的には、ギザギザと荒々しい姿の『南壁』と呼ばれている大山がオススメです。
熊本県|菊池阿蘇スカイライン
熊本県の阿蘇といえば、広大な高原地帯のイメージが強いですが、『菊池阿蘇スカイライン』のように、みずみずしい緑のトンネルが続く道もあります。
雄大な菊池渓谷と雄大な自然が広がる大観峰を結ぶ道は全長約33kmで、渓谷と草原を楽しめる面白い道です。
菊池方面に進むと森が深くなってコーナーも増えていくので、阿蘇周辺の高原ツーリングとは違った楽しさがあります。
鹿児島県|指宿スカイライン
最後にご紹介するのは、鹿児島県の有料道路『指宿(いぶすき)スカイライン』で、きれいに整備された道路と交通量の少なさが魅力です。
鹿児島空港から開聞岳(別名:薩摩富士)のふもとにある『池田湖』まで、全長約50km標高577mの走りごたえのあるワインディングロードが続きます。
鹿児島ICから指宿スカイラインに入ると、一般的な高速道路と変わりはありませんが、『錫山(すずやま)展望台』を過ぎたあたりからスカイラインらしくなってきます。
錫山展望台は道路越しの景色を眺める不思議な展望台ですが、桜島や鹿児島の街並みをしっかりと眺めることができます。
指宿スカイラインにはいくつもの展望台があるので休憩を取りやすく、ツーリングにピッタリなスカイラインです。
通行料金は、バイクなら片道310円(ETCは290円)で利用できます。
詳細は公式サイトをご覧ください。
まとめ
今回は、カゲモトオススメのスカイラインをご紹介しました。
連休を使ってでも走ってみたい、魅惑のスカイラインは見つかったでしょうか。
スカイラインなどの標高の高い場所にある山岳道路は、思った以上に気温の変動が大きいです。
夏だからといって、軽装備で訪れると肌寒く感じてしまうかもしれません。
また、野生動物の飛び出しや落石などの危険もあるので、安全運転で楽しみたいですね。
ツーリングがおっくうになりがちな暑い季節ですが、目的地や走る時間を工夫して快適なバイクライフを送りましょう!
ではまた!
投稿者プロフィール
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バイクと旅が大好きな夫婦ライダー、カゲモトです。ハネムーンの東本州1周をきっかけに、北海道1ヵ月旅、九州1年移住をへて、全国を走破しました。
今は関西を拠点に日本中を走り回って、ご当地グルメやB級ツーリングスポット、ミニマムキャンプを楽しんでいます。
愛車はNUDA900R・トリッカー・XL883R改。
執筆担当のカゲ太とご意見番のカゲ美が「実体験にもとづいたモトライフを楽しむヒント」をお届けします。
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