この歳になると長時間のツーリングは正直キツイ…。疲れないバイクに乗り換えようかなぁ?
歳を重ねるごとに、10代・20代のようなアクティブさが失われ、長距離や長時間のツーリングがキツくなってきた今日このごろ。400kgを超える大型バイクではちょっとした空き時間にバイクに乗る気にはなかなかなりません。
そんなとき思うのです。『快適で疲れないバイクがあったらなぁ』と。そこで今回は、レンタルバイクで疲れにくそうな車種をいくつかピックアップして乗り比べ!時間の関係で1車種4時間だけですが、1週間かけてレンタルし、各車種片道50kmだけツーリングしました。
今回取材にご協力いただいたのはレンタル819 Moto Dock 福岡国際空港店様です!福岡空港にほど近く、予約制ですが福岡空港からの無料送迎バスもあって非常に便利。原付1種からゴールドウィングまで幅広い車種をレンタルできますので、福岡にツーリング旅に来られる際はぜひご利用ください♪
さて、私が疲れにくそうだなと思うのは下記のカテゴリのバイクです。バイクで一番疲れるのは走行風を浴び続けることだと感じているので、スクリーンが標準装備のものを選びました。
疲れにくいバイクカテゴリ3選
- スクーター
- アドベンチャー
- ツアラー、クルーザー
スクーターの個人的なイメージは【動くソファー】
分厚いシートにどっしりと座って、操作は基本的にアクセルとブレーキだけ。車重は結構ありそうですが乗ってる間は疲れないんじゃないか?と考えています。
アドベンチャーはもともと【旅バイク】として設計されているはず!
様々な路面や環境を想定しているアドベンチャーバイクなら、車体も軽いし疲れにくいのではないでしょうか?
大型ツアラー・クルーザーこそがバイクの王様!
長距離をゆったりと走るという点において右に出る者はいない?車格や車重を感じさせないラグジュアリーな各種装備でまるで車に乗っているような快適さを演出してくれるのではないか、と期待しています(笑)
各車種に乗ってみての個人的な感想を5段階評価で表していますので疲れないバイク選びの参考にしてください!
スクーター(AT)バイク乗り比べ
『クラッチ操作やギアチェンジがないとバイク感がない。』そんなふうに考えている時期が自分にもありました。。。
しかし、電動バイクに試乗してみてその考えは一変!今ではスクーターも立派なバイクだと考えを改めました。やはりAT車はクラッチやギア操作がない分左手や左足の疲労はかなり軽減されます。
今回は250ccのフォルツァ、560ccのTMAX、DCTのNC750をレンタルして走ってみました!
ホンダ フォルツァ250
パッと見のボリューム感は250ccも560ccもあまり違いを感じませんでしたが、やはりビックスクーターは車体の大きさにインパクトがありますね。
詳しい車体の解説はYouTubeチャンネルの方で随時ご紹介しますのでこの記事では詳細を割愛させていただきます。もし『今すぐどんなバイクか知りたい!』という方はホンダのホームページを御覧ください。
私の妻が妊娠する前まで250ccのヤマハ マジェスティに乗っていたのでなんだか懐かしい感じがします。またがった感じのポジションは非常に楽で脚付きも良好。私は身長183㎝ですが、両足ともベタつきです。
電動で上下するウィンドスクリーンの防風性能も申し分なしでした!50km走った感想は、車体は軽いし(車両重量186kg)常用回転域が非常に扱いやすい味付け。加速も力強く、一般道では十分なパワーです。
前日から雨が降っていて路面が濡れていましたが、トラクションコントロールのおかげか、不安感は全くありませんでした。この日は4時起きで午前中に別な仕事をしてからのツーリングでしたが、帰ってくるまで疲労感はなく、間違いなく疲れないバイクと言えそうです!
【疲れないバイク 5段階評価】
総合評価:[star5]
快適装備:[star3]
脚付き:[star5]
取り回し:[star5]
パワー:[star4.5]
ヤマハ TMAX560
TMAXのキャッチコピーは『オートマチック・スーパースポーツ、再び。』
ヤマハ TMAXの商品ページはこちらから
フォルツァが大きいのか、TMAXがコンパクトなのかは定かではありませんが、2台を横に並べるとパッと見では車体の大きさに差はないように感じられました。
ただし、シート高800mmの幅が広いシートにまたがってみると両足ともつま先立ち状態。ポジションもハンドル位置が少し低く、三角筋あたりが変に力が入る状態でした。取り回しやUターンには気を使います。
便利な装備としては電動のウィンドスクリーンやクルーズコントロール、グリップヒーターにシートヒーターが装備されていました。スクリーンの防風効果は素晴らしく、一番上まで上げると風切り音が全く聞こえません。
560ccのエンジンはパワーも有り、高速走行も問題ナシ!ただし、発進時にはそのパワーでガツンと前に押し出されるので少し気を使いました。個人的な感想としては、一般道でATスクーターに乗るなら250cc以下の方が扱いやすく疲れにくいです。
【疲れないバイク 5段階評価】
総合評価:[star4]
快適装備:[star5]
脚付き:[star3]
取り回し:[star4]
パワー:[star5]
ホンダ NC750 DCT
DCT(デュアル・クラッチ・トランスミッション)という機構をご存知ですか?DCTはホンダが世界で初めて二輪車に搭載したもので、クラッチ操作やシフトチェンジは不要。バイクがコンピュータ制御で行なってくれます。
デュアル・クラッチ・トランスミッションとは
ダイレクト感のある加速などの利点を持ったマニュアルトランスミッションの構造をそのままに、クラッチ操作とシフト操作を自動化したトランスミッションです。クラッチ操作不要で、ライダーはスロットルとブレーキの操作に集中して走ることができ、通常のマニュアルトランスミッションでは構造上、どうしても発生してしまう変速時の駆動力の途切れを抑えた、なめらかな加速・減速が可能です。
1速-3速-5速-発進用クラッチと、2速-4速-6速用クラッチという2つのクラッチ(デュアル クラッチ)を備えたトランスミッションとして、二輪車では世界初の技術です。
似たような技術にヤマハのFJR1300ASに装備されているYCC-Sがあります。詳しくはヤマハ発動機ホームページをご覧ください。
今回、DCT初体験だったのですが、いつシフトチェンジしたのかわからないくらいスムーズで静かにシフトチェンジしてくれて、人間では機械に勝てないんだなぁと思い知らされました(笑)
クラッチ操作、シフト操作が不要なので肉体的な疲労は全然ありません。スクーターみたいなものかと思っていたのですが発進時には1速からのスタートで半クラが使えないので急に飛び出さないように丁寧なアクセルワークが求められます。
峠道では速度を落としたときに普段ならシフトダウンしないところで急にギアが変わったりするので戸惑いました。また、エンジンブレーキも効かないので減速する際にはしっかりブレーキ操作で減速する必要があります。
任意のギアで走りたいときにはマニュアルモードを使いましょう。左手のボタン操作でシフトアップ・ダウンが可能です。停車時には自動で1速までギアを落としてくれるので便利でした。
『疲れないバイク』としての評価は、TMAXと同等といったところです。
【疲れないバイク 5段階評価】
総合評価:[star4.5]
快適装備:[star4.5]
脚付き:[star4.5]
取り回し:[star5]
パワー:[star5]
アドベンチャーバイク乗り比べ
『どんな環境でも、どこまででも走っていける。』そんなイメージのアドベンチャーバイク。
今回は比較しやすいようにスズキの【V-STROM250】と【V-STROM650】をレンタルしました。250ccと650ccで乗り味にどれほどの違いが現れるでしょうか?
スズキ V-STROM250
アドベンチャーバイクはシート高が高くまたがりにくいというデメリットがありますが、またがってしまえばサスペンションが大きく沈み込み脚付きはそれほど悪くありません。
V-Strom250のシート高は800mmですが、またがったときには膝が曲がり、両足ともベタつきでした。また、快適装備はないものの、発進~90km/hの範囲で優れた加速性能を発揮し、250ccとは思えない力強さを感じます。
クラッチも非常に軽く、峠道もヒラヒラと曲がり、純粋に【楽しい】と思いました。ただ、250ccにしては大柄ですが183㎝の身長では、若干足もとが窮屈で長時間乗っていると膝が痛くなりそうだなと言う印象を受けたのと、シートが固くてお尻が痛くなってきたのが気になりました。
【疲れないバイク 5段階評価】
総合評価:[star4]
快適装備:[star2]
脚付き:[star4]
取り回し:[star5]
パワー:[star4]
スズキ V-STROM650
続いてミドルクラスのV-Strom650!車両の詳細は公式ホームページを御覧ください。
V-Strom250よりも車格が一回り大きくなり、シート高は835mmで私にはちょうどいい大きさになりました。エンジンも90°Vツインエンジンでこれぞ本物のV-Strom!(V-Strom250はパラツインエンジン)
グリップヒーターやクルーズコントロールなどの快適装備はありませんが、ABS・トラクションコントロール・ローRPMアシストといったライダーサポート機能は装備されています。ライディングを楽しむという点ではコレくらいが丁度いいのかもしれません。
650ccになると足もとの窮屈さやシートの硬さは感じなくなり、より快適に疲労感なくツーリングが楽しめそうです。1点気になったのはステップの位置で、足を下ろすとちょうど脛に当たるようなところにステップが出ています。
またがったまま取り回そうとすると足が引っかかるし、信号待ちでもなんだか邪魔だなぁと感じました。もう少し前後させられると良かったかもしれません。
【疲れないバイク 5段階評価】
総合評価:[star4.5]
快適装備:[star3]
脚付き:[star3]
取り回し:[star4]
パワー:[star5]
ツアラー・クルーザー
最後に、ツアラー・クルーザーを比較していきます。
対象としたのはホンダのフラッグシップモデルであるGoldWingと、私の所有するハーレーダビッドソン ダイナ ストリートボブ。
長距離をゆったり走るモデルだと認識していますが、重たい車重や取り回しの悪さが懸念されます。大きすぎてかえって気を遣い、疲れてしまうのではないかと心配です。
ホンダ GoldWing
唯一無二の水平対向6気筒エンジンは意外と静かで乗り味はもはやクルマでした。そして意外にも400kg近い車重を感じさせない取り回しやすさがあり、充実した装備と相まって非常に快適な乗り心地でした。
シート高745mmで脚付きも悪くなく、安定した場所では取り回しも難しくありません。このバイクにはバックギアも付いていますが、バックする速度が思ったよりも速くコントロールしにくかったので、ほとんど自分の足で動かしていました。
また、ハンドル周りにボタンが多すぎてウィンカー操作が難しかったです。どこに何があるのか、すぐには覚えられませんでした。
ラゲッジスペースはリアトランク・サドルバッグ合わせて121Lの大容量で、長期間のツーリングやキャンプツーリングにも不足の無い容量だと思います!『今のバイクがだめになったらGpldWingにしようかな?』と本気で考えました(笑)
【疲れないバイク 5段階評価】
総合評価:[star4]
快適装備:[star5]
脚付き:[star4]
取り回し:[star3]
パワー:[star5]
ハーレー ダイナ ストリートボブ
レンタルバイクを借りていた週はずっと天気が悪く、最終日の土曜日だけ晴れたのですべてのレンタルが終了したあと改めて自分のバイクにも乗ってみました。感想としては、アメリカンクルーザーは快適ではないです(笑)
もちろん、メーカーや車種によってもぜんぜん違うと思いますが、今回レンタルしたスクーター・アドベンチャー・ツアラーには敵うはずもありません。特に私のバイクは初期の方のFXDB(2007年式)で、ホイールの軽量化や大型のカウルなどで快適性は増しているはずですがそれでもやはり重たいし、ワイヤークラッチは非常に重たく左手が疲れます。
カスタムによって最初に購入したときよりも格段に乗りやすく、取り回しもしやすくなったのですが、国産の優秀なバイクたちの良さを改めて実感しました。最新モデルではそんなことはないと思いますが、ハーレーの純正はサスペンションもブレーキもイマイチ。カウルがないと風ももろに受けるので高速走行では疲労感もすごいです。
快適装備も皆無でABS、トラクションコントロールはもちろん、グリップヒーターやシートヒーターなど何も付いていません。それでも今のバイクに乗り続けているのは、私がまだまだ『疲れない』というポイントを最重要視していないから。あと何年、今のバイクに乗り続けられるでしょうか。。。
【疲れないバイク 5段階評価】
総合評価:[star3]
快適装備:[star2]
脚付き:[star5]
取り回し:[star2]
パワー:[star5]
独断と偏見で選ぶ疲れにくいバイク
今回は『疲れないバイクはなんだろう?』ということで一週間日替わりレンタルバイクで短い時間ですがたくさんのバイクに乗らせていただきました。取材にご協力いただいたレンタル819 福岡国際空港店様、本当にありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げます。
さて、今回レンタルした車両+マイバイクで独断と偏見に満ちた快適さランキングを発表いたします。初めて、それも短時間しか乗っていないので現オーナー様方からは反論もあるかと思いますがご容赦ください。
疲れないバイクランキング
第7位:HarleyDavidson Dyna StreetBob(2007年式)
第6位:スズキ V-Strom250(2021年式)
第5位:ホンダ GoldWing(2018年式)
第4位:ヤマハ TMAX560(2021年式)
第3位:スズキV-Strom650(2022年式)
第2位:ホンダ NC750 DCT(2019年式)
第1位:ホンダ フォルツァ(2021年式)
短時間ですが実際に乗ってみた感想です。判定基準を【快適・楽】ではなく【楽しい】に変えるとまたランキングが変動します。
このランキングを見ると、やはりオートマが楽で疲れにくいと言えるでしょう。次に車体が軽く、どんなシチュエーションでも走破するアドベンチャーバイクは乗りやすいです。リッターオーバーの大型アドベンチャーバイクであれば快適装備も充実して楽しさ+快適さで順位が変わったかもしれません。
ツアラーは長距離を走る分には快適ですが、やはり車重があるので誰でも快適で疲れずに扱えるとは言い難いです。
まだまだ世の中には乗ったことのないカテゴリやメーカーのバイクがたくさんあります。レンタルバイクなら短時間から憧れのバイクに乗れるかもしれませんよ?
福岡に遊びに来られる際はぜひレンタル819福岡国際空港店をご利用ください!
《レンタル819 福岡国際空港店ショップインフォメーション》
店舗名称:Moto Dock 福岡国際空港店
住所:〒812-0858 福岡県福岡市博多区月隈3丁目2-31
電話番号:092-558-0167
営業時間:平日:9:30〜19:00
定休日:毎週木曜日 ※特別休日がある場合がございます。
【アクセス】
◆お車
福岡都市高速環状線「月隈ランプ」より2分
福岡地下鉄「福岡空港駅」より車で2.8km
「福岡空港」より車で2.6km 駐車場2台分有り(要予約)
◆路線バス
西鉄バス43系統 「月隈」徒歩1分
★福岡国際空港より無料送迎サービスを行っております。(完全予約制)
★詳細につきましては、下記のURLよりご確認ください。
★https://www.rental819.com/area/st-detail.php?id=4737&tenpoid=04003&area=10
今回の試乗動画は私のYouTubeチャンネルで随時公開していきますので、実際の走行動画にご興味がお有りの方は良かったら見ていただけると嬉しいです♪
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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