日常の足として原付二種がほしいなぁ。ナンバーの取得や登録ってどうやるんだっけ?
セカンドバイクとして、税金や維持費が安い原付や原付二種を所有する人は多いかと思います。
お金を払って購入した店舗に登録をお願いする人もいるかもしれませんが、実は市役所で簡単に登録できることをご存知ですか?
今回は原付二種までのバイクを登録する方法を解説していきます!
店舗で購入した車両
店舗でバイクを購入した場合、殆どはお店側がナンバーを取得してナンバーが付いた状態で納車されます。
しかし、ナンバー取得費用が別料金になっている場合や、そもそも購入者側でナンバーを取得することが条件になっているバイク屋さんも。
そんなときは、原付一種及び原付二種なら市役所で簡単に車両登録ができるので自分で手続きしてみましょう。
新規登録時の必要書類
- 軽自動車税(種別割)申告兼標識交付申請書
- 原動機付自転車等譲渡(販売)証明書
- 所有者の本人確認書類
申請方法は、役所の窓口で必要書類を提出する方法のほか、オンライン申請や郵送でのやり取りが可能な自治体もあります。
軽自動車税(種別割)申告兼標識交付申請書
福岡市の軽自動車税(種別割)申告兼標識交付申請書を例に記入方法を解説します。
まず、申請書は車両1台につき1枚必要です。複数台購入した場合などはそれぞれの車両用に複数枚記入してください。
次に、「申告の理由」「種別」の各欄にある該当する項目のチェックボックスに「✔」を記入します。
お店で購入した場合なので新規の「購入」、種別は該当する排気量もしくは定格出力の欄に「✔」を入れましょう。
「納税(申告・報告)義務者」の欄については、所有者と使用者が同じである場合は、所有者欄のみを記入します。
「納税(申告・報告)義務者」の欄の「住所又は所在地」には、都道府県、市町村名、番地まで記入し、集合住宅に入居している場合又は同居人である場合には、ビル等の名称のほかに棟号数、室番号又は○○様方のように、郵便物が確実に届くように記入してください。
「届出者」の欄は、自分で市役所に赴いているので記入不要です。
次に「所有形態」の欄の該当する項目を「◯」で囲み、、「5.その他」に該当する場合には、( )内にその詳細を記入します。
「主たる定置場」の欄には、バイクの駐輪場所が所有者の住所又は所在地と同じである場合については1を○で囲み、それ以外の場合については2の欄にその住所又は所在地を具体的に記入してください。
「車名」「型式及び年式」「原動機の型式」「車台番号」「型式認定番号」「総排気量又は定格出力」を記入し、購入したのが特定原付に該当する場合には「長さ」「幅」「最高速度」の欄も記入します。
【特定原付とは】
原動機付自転車のうち、外部電源により供給される電気を動力源とするものであって、次に掲げる要件の全てに該当するもの
- 原動機の定格出力が0.6キロワット以下であること。
- 長さ1.9メートル以下、幅0.6メートル以下であること。
- 最高速度が20キロメートル毎時以下であること。
最後に、「販売・譲渡証明書」の欄には、申告に係る原動機付自転車又は小型特殊自動車を販売又は譲渡をした者に、該当箇所のチェック欄に「✔」を記入し、その者の住所又は所在地、氏名又は名称並びに電話番号を記入してもらいます。
なお、証明の年月日は、その販売又は譲渡が行われた日です。
原動機付自転車等譲渡(販売)証明書
原動機付自転車等譲渡(販売)証明書は、ネットオークションで落札して購入した場合には取引画面がわかるものがあれば問題ありません。
証明書を発行した年月日、販売者の「住所又は所在地」「氏名又は名称」「電話番号」、車両を販売した年月日、車両の種類のチェックボックスを販売店に記入してもらいましょう。
〈車両情報〉の欄は、新車の場合ナンバーはまだありませんので不要です。
「車台番号」「メーカー名」「排気量又は定格出力」の欄は必須項目で、「型式及び年式」「型式認定番号」は任意ですが、わかるようなら書いてもらいましょう。
特定小型原付に該当する電動バイクを購入した場合には「長さ」「幅」「最高速度」の欄も忘れずに!
個人売買した廃車済み車両
個人売買した廃車済み車両とは、つまりナンバープレートが付いていない車両のことです。
廃車済み車両登録に必要な書類
- 軽自動車税(種別割)申告書兼標識交付申請書
- 原動機付自転車等譲渡(販売)証明書
- 車台番号が確認できるもの(自賠責保険証など)
- 所有者の本人確認書類(オンライン・郵送申請の場合は必須)
基本的に必要書類の記入方法は店舗で購入した車両の登録方法と変わりません。
「申告の理由」のチェック欄が「□購入」から「□譲受け」に変わるくらいです。
原動機付自転車等譲渡(販売)証明書に関しては、個人売買の場合販売者側に用意してもらってください。車両と一緒に引渡してもらうのがいいでしょう。
その他、車台番号が確認できる自賠責保険証などの書類も用意しておいてください。
個人売買したナンバー付車両
ナンバーが付いた状態の車両を譲り受けた場合、同一市内での名義変更になるのか、市外の人からの購入かによって必要な書類が違います。
同一市内での名義変更に必要なもの
- 軽自動車税(種別割)申告書兼標識交付申請書
- 原動機付自転車等譲渡(販売)証明書
- 車台番号が確認できるもの(自賠責保険証など)
- 所有者の本人確認書類
同一市内の方から譲り受けた場合は、ナンバープレートはそのまま使用できます。
軽自動車税(種別割)申告書兼標識交付申請書の「申告の理由」は新規ではなく変更の項目にチェックを入れてください。
具体的には、「所有者」「使用者」「住所」が変更になります。
その他の記入内容は前出の内容と変わりありません。
市外の方から車両を譲受けた場合に必要な書類
- 軽自動車税(種別割)申告書兼標識交付申請書
- 軽自動車税(種別割)廃車申告書兼標識返納書
- 原動機付自転車等譲渡(販売)証明書
- ナンバープレート
- 車台番号が確認できるもの(自賠責保険証など)
市外の人からナンバー付きの車両を譲受けた場合、登録し直すとそのナンバーは使えないため、一度廃車登録するために軽自動車税(種別割)廃車申告書兼標識返納書が必要になります。
市外ナンバーの廃車手続きはできないこともあるようなので、可能かどうか事前に市役所に問い合わせておきましょう。
※廃車手続きは元の市町村で旧所有者がするのが基本です。個人売買するときには販売者側に手続きしてもらうよう交渉してください。
書き方は標識交付申請書とあまり変わりありません。
申告の理由の「譲渡」、種別の該当する項目に「✔」を入れ、廃車にする旧ナンバーを記載します。
廃車年月日には納税義務が消滅した年月日を書いてください。
納税義務者の欄は、廃車手続きをするナンバーの納税義務者です。旧所有者の情報を記入します。
ナンバーが付いた状態で市外の方から譲り受ける場合、軽自動車税(種別割)廃車申告書兼標識返納書は旧所有者に事前に記入してもらい、車両と一緒に引渡してもらうとスムーズです。
届出者の欄には、あなたが届け出を行う場合はあなたの住所・氏名・電話番号を記載してください。
譲り受けたバイクの定置場が所有者の住所と同じ場合には(1)に丸をして、違う場合には(2)に県名から正確に記載します。
車名などの欄は他の書類と書き方は同じ。「長さ」、「幅」及び「最高速度」の欄は、特定原付の申告時のみ記入が必要です。
今回はナンバーが付いた状態で譲り受けているので、「標識返納の有無」欄には「1.有」に丸をつけましょう。
その他の書類の書き方は前出の内容と同じです。
オンライン申請可能な地域も
原付バイク(特定小型原付含む)・小型特殊自動車の一部手続きについては、窓口に行かなくてもパソコンやスマートフォンで24時間手続きができる場合があります。
パソコンやスマートフォンから、いつでも申請できて便利なので、皆さんの住んでいる地域でオンライン申請ができるかどうか調べてみてください!
福岡市では令和4年11月からできるようになりました。
他の市町村ナンバーの車両の名義変更や廃車手続きはできませんので注意してください。(新規登録や同一市内ナンバーの名義変更は可能です。)
以下、福岡市の場合の申請手順を解説します。
オンライン申請に必要なもの
- 本人確認書類(運転免許証など)
- お店で購入の場合:販売証明書 ※ネットオークションの場合、取引画面がわかるもの
- 譲受けた場合:譲渡証明書
- 市外からの転入の場合:転入前市町村の廃車証明書 ※紛失している場合は、元の自治体で再発行の上添付
まず、必要な提出書類の画像をスマートフォン等で撮影しておき、オンライン申請ページに飛んだら画面の指示に従って順番に入力していくだけです。(各自治体のシステムによって異なる可能性があります)
入力手順
- 申請者情報の入力
- 納税義務者情報の入力
- 本人確認書類の添付
- 申告理由・種別の選択、販売証明書等の添付
- 所有形態・定置場の入力
- 車両情報の入力(車台番号・排気量など)
- ナンバー受取方法の選択
- 申告についての確認事項をチェック
⑧まで入力が終わったら、次に進んで申請内容を確認した後「この内容で申請する」を押して、
申請完了です。申請受付メールが届きます。
市で申請内容を確認し、審査が完了したら「受理完了メール」が送付されます。もし、申請内容を審査し、修正等が必要な場合は、受付担当課から連絡があるので対応してください。
※申請から10日以内に修正等がなされなかった場合、申請は不受理となります。
まとめ
今回は125ccまでの原動機付自転車を購入したときに市役所で登録する方法を解説してきました。
ショップで購入したのか、個人売買なのか、ナンバーはついているのかなど、条件によって必要な書類や書き方が異なります。
私は福岡市在住なので福岡市の書式で解説してきましたが、必要な項目はどの自治体でもほとんど同じはずですので参考にしてください。
詳しくは各自治体のホームページで確認しましょう。
地域によってはオンライン申請が可能になっています。元々市役所で簡単に登録できていたものが更に便利になりました。
オンライン申請対応地域にお住まいの方はぜひご活用ください!
投稿者プロフィール
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バイクやキャンプなどのジャンルを専門にライターをしているえもと申します。
モトコネクト立ち上げからライターをさせていただき2022年12月に会社を退職。合同会社Cap.Nemoを設立しました!
バイクの楽しさや便利グッズなどをわかりやすくお伝えしていきます。
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