本田技研工業株式会社(本社:東京都港区、取締役 代表執行役社長:三部敏宏、以下、Honda)と、スウェーデンで交換式バッテリー搭載電動二輪車のレンタルおよびシェアリングサービスを展開するGoCimo(ゴーシモ 本社:ストックホルム市、CEO:マティアス・ティンヴァル)は、スウェーデンのマルメ市において2025年2月より1年間の予定でバッテリーシェアリングサービスの実証実験を実施します。
バッテリーシェアリングサービスの実証実験について
今回の実証実験は、欧州におけるバッテリーシェアリングサービスの受容性、および今回新たに試験運用するバッテリー交換ステーションの適合性に加え、サービス事業としての成立性の検証を目的に実施します。
Hondaが欧州で販売する電動二輪コミューター「EM1 e:(イーエムワンイ―)」を用いて、マルメ市内3カ所に設置するバッテリー交換ステーション「Honda Power Pack Exchanger e:(パワーパックエクスチェンジャーイー)」で、交換式バッテリー「Honda Mobile Power Pack e:(モバイルパワーパックイー)」のバッテリーシェアリングサービスの検証を行います。
この実証実験でHondaは、EM1 e:を30台、Honda Mobile Power Pack e:を60個、Honda Power Pack Exchanger e:を3基など、ハードウェアとシステムを提供するとともに、これらのアフターサービスを担当します。
GoCimoは、都市物流市場の拡大によるデリバリー・運送業におけるCO2排出量増加や交通渋滞などの課題解決を目的に2022年に設立。これまでにスウェーデンの2都市(ストックホルム市・ヨーテボリ市)で、バッテリーシェアリングサービスを展開しています。
この実証実験でGoCimoは、バッテリーシェアリングサービスの運営、顧客獲得活動、顧客管理、バッテリー交換ステーションの設置場所の確保などを担当します。
また、HondaとGoCimoは今回の実証実験を通じ、欧州市場における長期的なパートナーシップの可能性も含めて検討を開始していきます。
Hondaはこれまでに、日本、インド、インドネシア、タイでバッテリーシェアリングサービスを展開しており、今回のスウェーデンでの実証実験開始に伴い5カ国目となります。
今回のGoCimoとの取り組みを皮切りに、欧州の大都市で法人ユーザー向けを中心にHondaの製品を用いたバッテリーシェアリングサービスを拡大していくことで、欧州における二輪車の電動化促進と、交換式バッテリーの普及を目指し、モビリティの電動化をサポートするとともに、低炭素社会の実現に貢献していきます。
本田技研工業株式会社 執行職 二輪・パワープロダクツ 電動事業統括部長
三原大樹(みはら だいき)のコメント
「Hondaはグローバルでの電動二輪車普及を進めています。今回のGoCimoとのバッテリーシェアリングサービスの実証実験で欧州における電動二輪車の新たなビジネスモデルを構築することにより、それを今後事業化し欧州地域全体へと展開していくことで、電動二輪車とHonda Mobile Power Pack e:の普及を加速させてまいります」
GoCimo CEO マティアス・ティンヴァルのコメント
「GoCimoはこれまでに、欧州での電動二輪車向けバッテリーシェアリングサービスのビジネスモデルの検証に成功しています。当社のバッテリーシェアリングサービスは、法人ユーザーにとって、投資のハードルを下げるとともに、充電によるロスタイムを最小化し、また充電時の安全性を向上させることで、電動二輪車への移行を支援するものであることを、多くのお客様に知っていただいています。今回のHondaとの実証実験により、バッテリーシェアリングサービスの市場可能性をさらに追求することができると考えています」
■リリース:本田技研工業株式会社
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