2024 MotoGP最終戦のソリダリティGPがスペインのバルセロナで開催され、プラマック・レーシング・チームのデスモセディチGP24を駆るホルヘ・マルティンの活躍により、ドゥカティが3年連続でMotoGPワールド・タイトルを獲得しました。
ホルヘ・マルティンとデスモセディチGPがMotoGPワールド・タイトルを獲得
スペイン人ライダーのマルティンは、モーターサイクル・レースの最高峰、MotoGP世界選手権で自身初のタイトルを獲得しました。2024年シーズンはドゥカティのマシンとライダーが圧倒的な強さを発揮し、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)が総合順位でライダーズ・ランキング2位、マルク・マルケス(グレシーニ・レーシング)が3位、エネア・バスティアニーニ(ドゥカティ・レノボ・チーム)が4位となり、トップ4を独占しました。
今シーズン、ドゥカティのMotoGPマシン はライバルを圧倒し、センセーショナルな記録を残した2023年シーズンをさらに上回る新記録を打ち立てました。ドゥカティは、シーズン勝利数の歴代記録(全20レース中19回)を更新するという偉業を達成し、表彰台を独占した数(14回)でも新記録を樹立しました。このうち、6回のレースでは、ドゥカティのマシンがトップ5を独占しました。
ドゥカティは、MotoGP世界選手権のタイトルを獲得した日本メーカー以外の唯一のブランドで、最高峰クラスで100勝という金字塔を打ち立てた唯一のヨーロッパ・メーカーでもあります。ホルヘ・マルティンとプラマック・レーシングが獲得したタイトルは、2007年のケーシー・ストーナー、2022年と2023年のフランチェスコ・バニャイアに続く4度目のライダーズ・タイトルとなります。
2024年のレース・シーズンは、昨年に引き続き、イタリアのボローニャを拠点とするドゥカティにとって素晴しい1年となりました。MotoGP世界選手権では、ドゥカティ・レノボ・チームがコンストラクターズおよびチーム・タイトルを獲得。スーパーバイク選手権(WorldSBK)では、ドゥカティがマニュファクチャラーおよびチーム・タイトルを獲得し、Aruba.it Racingチームのニコロ・ブレガとアルバロ・バウティスタが、年間ランキング2位と3位でシーズンを締めくくりました。
さらに、スーパースポーツ選手権(WorldSSP)でも、マニュファクチャラーおよびライダーズ・タイトルを獲得。エイドリアン・ウエルタス(Aruba.it Racing WSSPチーム)が新しいワールド・チャンピオンに輝き、ヤリ・モンテッラ(Barni Spark Racingチーム)がライダーズ・ラ ンキング3位となりました。
クラウディオ・ドメニカーリ、ドゥカティ最高経営責任者(CEO)のコメント
2024年のMotoGPシーズンで、ドゥカティのバイク、ライダー、テクノロジーが示した圧倒的な強さは、モータースポーツ・ファンの心に永遠に記憶されるでしょう。ドゥカティとともに成長し、子供の頃からの夢を、私たちとともに実現した才能溢れるライダー、ホルヘの活躍を心から嬉しく思います。
タイトル奪還により歓喜の渦に包まれた2022年、レースの世界における頂点を常に目指すという”意識の勝利”となった2023年に続き、私たちは今シーズンの快挙を”ドゥカティ・システムの勝利”と位置付けたいと考えています。これは、科学的方法論と近代科学の発明者であるガリレオ・ガリレイの教えにヒントを得たシステムです。このシステムは、モーターサイクル・レースで私たちを最高の存在に導いただけでなく、製品の研究 設計、開発にも応用することが可能です。
これにより、私たちは、誇りを持って “メイド・イン・イタリー” のエンジニアリングを世界中に提供しています。この快挙を実現してくれた、ドゥカティ・ライダー全員を祝福したいと思います。ワールド・チャンピオンに輝いたホルヘ・マルティンはもちろんのこと、最後まで諦めずに戦った”ペッコ”、ドゥカティの記録破りのMotoGPシーズンに貢献してくれたマルクとエネアも祝福したいと思います。
特に、総合ランキング・トップ4を独占した4人のライダーは、その卓越したライディング・スキルにより、想像をはるかに超えるレベルでデスモセディチGPと一体化した走りを見せてくれました。今シーズンは、ホルヘとペッコが昨年よりもさらに白熱したタイトル争いを繰り広げ、MotoGPを盛り上げました。勝利数ではペッコの方が多かったものの、ホルヘは粘り強く安定した走りを見せて、最終的に は彼がチャンピオンとなりました。ホルヘが獲得したワールド・タイトルは、夢は叶うというサクセス・ストーリーの美しい実例であり、ホルヘとプラマック・レーシングは、近年稀に見る素晴しい仕事を成し遂げました。
この偉業を達成したプラマック・レーシング・チームの代表、パオロ・カンピノーティに感謝したいと思います。また、2024年シーズンの成功に貢献してくれたドゥカティとドゥカティ・コルセのすべてのスタッフに感謝します。私たちは、ドゥカティスタであることに、これまで以上の誇りを持っています。
ルイジ・ダッリーニャ(ドゥカティ・コルセ・ゼネラルマネージャー)のコメント
3年連続でライダーズ・タイトルを獲得することができて、大変嬉しく思っています。これは、ドゥカティによるMotoGPプロジェクトの強さを改めて証明するものです。今回のタイトル獲得は、この数年間の数字が明確に示しているように、ライダーよびスタッフ全員の献身的な働きとチーム・スピリット、常に頂点を常に目指すという強い意志によるものです。
特に、ともに協力しながら素晴しいシーズンを過ごし、すべての努力が結実したホルヘ・マルティンは、歴史の新たな1ページを書き加えることにふさわしいライダーだと言えるでしょう。ペッコ・バニャイアも祝福したいと思います。彼にとっても素晴らしい年であり、シーズンを通してタイトル争いをすることで、両ライダーの成長が促されました。これは、まさに私たち 目指していることです。20年間一緒に働いてきたプロフェッショナル集団のプラマック・レーシング・チームとは今シーズンで別れを告げることになりますが、最高の形で締めくくることができたと思います。友人のパオロ・カンピノーティをはじめ、チーム・スタッフ全員に心から感謝します。
2024年は、ドゥカティにとって飛躍の年となりました。勝利数と表彰台獲得数の記録を更新し、タイのスプリント・レースではデスモセディチGPがトップ8を独占するという快挙を成し遂げました。また、今シーズンの素晴しい結果を達成するために、日々熱心に努力し、情熱的な仕事をしてくれたドゥカティ・コルセのスタッフ全員にも感謝したいと思います。Forza Ducati!
ホルヘ・マルティン(#89 プラマック・レーシング)のコメント
ワールド・チャンピオンになるという夢が叶いました!まだ、まったく実感が湧いていないのですが、子供の頃からこの目標を追い求めてきたので、その夢を実現したということは理解しています。これは、長年にわたる努力の結果であると同時に、私のことを全面的にサポートしてくれた家族、両親、兄弟、そしてチーム・スタッフ全員のお陰でもあります。昨シーズンは、もう少しのところでタイトルを逃しましたが、もう一度挑戦することを自分自身に誓いました。
そして今、自分のすべての人生を捧げてきたこのスポーツで、頂点に立つことができました。MotoGPに参戦し、ともに成長する機会を与えてくれたプラマック・チームとドゥカティに感謝したいと思います。そして特に、チームに加入した初日から私のことを信頼し ワールド・チャンピオンになるために必要なすべてのものを提供してくれたパオロ・カンピノーティとジジ・ダッリーニャに心から感謝します。
過去数年間、ドゥカティ・コルセとともに私たちが成し遂げてきた仕事は素晴らしいものでした。私たちはコンストラクターズ・チャンピオンシップを4回連続で勝ち取り、8回の優勝、32回の表彰台、20回のポールポジションを獲得しました。ワールド・タイトルを獲得して、最高の思い出とともにドゥカティを去ることができます。
MotoGPにおけるドゥカティの実績
ドゥカティは現在、2024年に獲得したワールド・タイトルを祝う準備を進めています。12月3日には、今シーズンの主役たちが一堂に会し、2024年のレース・シーズンの成功を祝う祭典「Campioni in Festa」が、ボローニャで開催されます。イベントの詳細につき しては、今後数日中に発表される予定です。
2024年のMotoGPシーズンでドゥカティが達成した数字
19回 – 2024年MotoGP世界選手権でドゥカティ・ライダーが達成した勝利数 – MotoGP歴代記録
14回 – 2024年MotoGP世界選手権で、表彰台をドゥカティ・ライダーが独占したレース – MotoGP記録
53回 – 2024年シーズン中に6人のドゥカティ・ライダーが獲得した表彰台の数
16回 – 2024年シーズン中にドゥカティ・ライダーが獲得したポールポジションの数
66回 – MotoGPで、ドゥカティ・ライダーが連続してトップ3のいずれかでフィニッシュした回数、(2024年シーズンに開催されたすべてのスプリント・レースでも、少なくとも1人のドゥカティ・ライダーが表彰台を獲得)
106回 – ドゥカティは、MotoGPで100勝という節目の数字を突破した唯一のヨーロッパ・メーカー
■リリース:ドゥカティジャパン株式会社
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