2024 年11 月12 日(アメリカ時間) -アメリカ初のモーターサイクル・カンパニーであるインディアンモーターサイクルは本日、2025 年モデルを発表し、特別仕様の2 つの新モデルを導入しました。 超限定のRoadmaster Elite、そして特別仕様のIndian Springfield Special です。
・超限定生産の2025 年モデルRoadmaster Elite は、アメリカならではのクラフトマンシップが光るプレミアムモデルです。ライダー重視の最新テクノロジーと贅沢な快適装備を備えています。
・輸出限定モデルのIndian Springfield スペシャルエディションはクラシックなスタイル、快適性、特別感を追求した一台です。
ROADMASTER ELITE
大胆で目を引くペイント、プレミアムバッジ、最高級のコンポーネントを備えた新型2025 Indian Roadmaster Eliteは、インディアンモーターサイクルの時代を超えた伝統と世界クラスのクラフトマンシップを究極の形で体現したモデルです。世界で300台のみ、北米以外ではわずか60台のみが生産されるRoadmaster Eliteは、その特別さとエリート感を象徴しています。
(2025年春導入予定、日本限定4台、税込メーカー希望小売価格6,930,000円)
他に類を見ないスタイル
1914年から1918年の間、Indian Motorcycle Companyの創設者ジョージ・ヘンディーは、スプリングフィールドにあるインディアンモーターサイクルの生産施設を拡張し、世界で最も近代的なオートバイ製造施設を建設しました。熟練の職人たちが、細部にまで細心の注意を払い、一台一台を手作業で組み立てていました。1904年にデビューしたインディアンモーターサイクルの特徴的な赤いペイントに加え、スプリングフィールドブルーもこの時代の象徴的なブランドカラーとして使用されました。
その伝統を受け継ぐ新型Roadmaster Eliteは、プレミアムキャンディ仕上げを施し、3色を使ったシグネチャーペイントが特徴です。Indian Motorcycle Springfieldブルーキャンディにブラックキャンディフェードをシルバーで加えたボディに、チャンピオンゴールドで縁取られたヘッドドレスタンクのロゴが際立ちます。印象的なペイントパッケージは、エリート専用のグラフィックと手描きのゴールドピンストライプで完成し、プレミアムクロームメッキ仕上げがフロントからリアまで輝き、クラシックなクラフトマンシップを極めています。さらに、カスタム仕上げとして、Roadmaster Eliteにはシリアルナンバー入りの「Elite」バッジが装着され、特別感を一層引き立てています。
ライダー志向のテクノロジー
Roadmaster Eliteは、そのプレミアムなスタイリングにふさわしく、ライダー志向の高級技術が搭載されています。標準装備として、インディアンモーターサイクルのバスブースト付きパワーバンドオーディオが搭載されており、フロントフェアリング、サイドバッグ、ツーリングトランクに配置された12個のスピーカーが、Roadmasterの標準サウンドシステムを超える豊かな低音を実現します。PowerBandオーディオシステムは、ライドコマンドの146mmタッチスクリーンディスプレイで操作可能です。このインフォテインメントシステムにより、Bluetooth接続、バイクの状態モニタリング、Apple CarPlay®、ライドコマンドも利用できます。
伝説のサンダーストロークエンジン
Roadmaster Eliteの動力源は、空冷VツインThunderstroke 116エンジンです。このエンジンは、すべてのギアで十分な追い越しパワーを発揮し、171 Nmのトルクを実現しています。さらに、3つのライディングモード(ツアー、スタンダード、スポーツ)を備えており、ライダーは好みに合わせてスロットルレスポンスを調整し、自分の走行スタイルに合わせたカスタマイズが可能です。
インディアンモーターサイクルのアダプティブLEDヘッドライトは、夜間の視認性を向上させ、さらに目を引くスタイルを追加します。このヘッドライトは、特許取得済みの最先端技術を採用しており、バイクの傾斜角度を監視し、前方の道路を最適に照らすことができます。そのため、標準装備のヘッドライトよりもさらに明るく、クリアな照明を提供します。
ラグジュアリーコンフォート
日帰りのライディングから週末の遠出、長距離の高速道路走行まで、どんなシーンでも思いのままに楽しめます。インディアンモーターサイクルは、比類のない贅沢さと快適さを兼ね備えた2025 Roadmaster Eliteを設計しました。このバイクには、新型の2人乗り用ヒーター&クーラー付きシートが搭載されており、ライダーと同乗者両方に優れた快適性を提供します。グラフェン素材が、ヒーターやクーラーの分布を最適化しながら、快適な乗り心地を維持します。さらに、2025 Roadmaster Eliteには、広々としたフロアボードと同乗者用アームレストも標準装備されています。
カスタムスタイルと贅沢な快適性を提供するのが、調節可能なフレアウインドシールドです。ハンドルバーに取り付けられたスイッチで、フロントシールドを最大10センチ上下させることができ、風の強さに応じてシールドの高さを調整できます。これにより、顔やヘルメットへの風の当たり具合を好みに合わせてコントロールできます。
最後に、2025年モデルのRoadmaster Eliteには、リモートロック機能付きのサドルバッグとツアートランクが装備されています。コンソールやキーフォブのボタンを押すだけで、荷物を安全に収納できる便利な機能です。
INDIAN SPRINGFIELD SPECIAL EDITION
Indian Springfieldスペシャルエディションは、時代を超えた美しさ、完璧な塗装、高級クローム仕上げ、そして伝説のサンダーストロークエンジンを搭載し、インディアンモーターサイクルの象徴的な歴史を誇りに感じるライダーのためにデザインされています。この特別モデルは、インディアンモーターサイクルの伝統にふさわしいスタイルとデザインを追求したトリビュートモデルです。
(2025年春導入予定、日本限定10台、税込メーカー希望小売価格4,380,000円)
アイコンを手に入れるチャンス
1901年以来、インディアンモーターサイクルはアメリカンバイクの先駆者として活躍してきました。その伝統は、時代を超えたアメリカンスタイルに加え、現代ライダーが求める快適性と伝説的なパフォーマンスを兼ね備え、究極のクルーザーとして体現されています。圧倒的な存在感、精巧なフィット感と仕上げ、完璧な塗装とクローム仕上げにより、Indian Springfieldスペシャルエディションはプレミアムなアメリカンクラシックの新たな基準を打ち立てます。ヘリテージスタイル、特別感、快適性を極めたこのモデルは、限られた国際市場で50台のみ販売されます。
最高のアメリカンスタイル
過去への敬意を込めて、Indian Springfieldスペシャルエディションはアイボリークリームとブランドの象徴である1904年式インディアンモーターサイクルレッドのツートーンカラーを採用しています。タンクにはアニバーサリーゴールドメタリックのヘッドドレスロゴが輝き、全体にゴールドのピンストライプがアクセントを添えています。タンカラーの革製シートは快適性を重視してデザインされ、アメリカンスタイルの魅力を引き立てる仕上がりです。象徴的なフロントフェンダーに配されたイルミネーション付きヘッドドレスロゴは、1940年代にインディアンモーターサイクルがアメリカのバイク史に刻んだデザインリーダーシップを思い起こさせます。クローム仕上げが随所にきらめき、特別感が際立っています。さらに、カスタム仕様が強化され、プレミアムな特別感を引き立てるシリアルナンバー入りエンジンバッジが装備されています。
伝説のサンダーストロークエンジン
究極のアメリカ製クルーザーの心臓部には、伝説の空冷Vツインエンジン「サンダーストローク116」が搭載されています。このエンジンは工場出荷時で171 Nmのトルクを発揮し、低回転域から優れたパワーを提供。クルーザーライダーが求める反応の良さと追い越し性能を備え、あらゆる速度でスムーズな乗り心地を実現します。また、ツーリング、スタンダード、スポーツの3種類のライディングモードや後部シリンダーの非作動機能により、クラシックなスタイルを維持しつつ、現代的なパフォーマンスと機能でライディング体験をさらに高めます。
比類なき快適性
Indian Springfield スペシャルエディションは、究極のスタイルと特別感を誇り、収納や快適装備、同乗者用の快適装備を工場出荷時にフル装備しています。クイックリリース式のフロントシールドは、走行風を効率的に調整してライダーの疲労を軽減し、数秒で取り外すことができるため、バイクのクリーンで象徴的な外観をさらに際立たせます。車体色に合わせたリモートロック式のハードサドルバッグは、伝統的なデザインを完成させ、街乗りや短いツーリングに必要な安全な収納スペースを提供します。快適なシートと簡単に取り外せる同乗者用シッシーバーが標準装備され、乗客の快適性も最優先されています。贅沢な快適性を追求するため、ライダーと同乗者のフロアボードは調整可能で、クローム仕上げのハイウェイバーが長距離走行時の快適さを高めます。さらに、キーレスイグニッション、クルーズコントロール、USB充電など、ライダー中心のテクノロジーが満載で、この特別なバイクは時代を超えたデザインを保ちながらも、最新の機能を妥協なく備えています。
空冷・VツインエンジンThunder Stroke(サンダーストローク)
シリンダーをV型に配置することで生まれた象徴的なビジュアルと、一度聴いたら忘れられない固有のリズムを奏でるサウンド。そして狭角Vツインというレイアウトからしか得ることができない、唯一無二のライドフィール。古典的でありながらも、モーターサイクルというパッケージにおいて極めて理にかなったVツインエンジンは、いつの時代もエンスージャストの心を掴んできた。
ふと気がつけば、インディアンモーターサイクルは、いまや古典的な空冷Vツインエンジンを作り続ける唯一のブランドとなった。年を追うごとに厳格化が進む環境規制のなかで、空冷Vツインを作り続けることは決して簡単なことではない。これまでアメリカンVツインをこよなく愛してきたあなたなら、誰よりもそのことを理解しているだろう。一抹の寂しさとともに。
インディアン・スプリングフィールド、インディアン・チーフ、インディアン・チーフテン、インディアン・ロードマスターはこの時代にあって、空冷Vツインエンジンを搭載するモダンクルーザーだ。スプリングフィールドとチーフにいたっては、オイルクーラーさえも持たない「純・空冷Vツイン」を搭載している。なぜそんなことが可能なのか?
いまの時代は、決してこだわりだけでは空冷エンジンを作ることはできない。環境に適合させながら、乗り手をも満足させる空冷アメリカンVツインを作るためには、最先端の技術が必要不可欠だ。創業以来、その時代ごとにアメリカン・モータースポーツの頂点を極め、空冷から水冷まであらゆるVツインエンジンの可能性を、さまざまなイノベーションを通じて追い求め続けてきたインディアンモーターサイクルだからこそ実現できるもの。古典的なスタイルの中に潜む革新性。それが純・空冷だ。
かつてのサイドバルブ時代を彷彿とさせるような丸みを帯びたシリンダーヘッド。深く、そして磨き抜かれた美しい空冷フィンが整列するシリンダーと、存在感を見せつけるプッシュロッド・タワー。往年の名モデルを思い起こさせるような美しい曲線を、ボトムエンドにいたるまで表現したクランクケース。ボルトのひとつひとつにまでこだわり抜いた精緻な造形美は、見る者の視線を巧みに導き、魅了する。
工業製品として完成の域に達したといっても過言ではないインディアンモーターサイクルの空冷Vツインは、これまでの歴史を確かに表現しながらも、現代にふさわしいルックスでいまあなたと対峙している。それは単なる懐古主義のためのVツインではない。いまわたしたちが送り出す空冷Vツインとは、アメリカン・モーターサイクルとしての理想を求めて、かつてわたしたちが生み出し※1、育て上げてきたものにほかならない。
そんな空冷アメリカンVツインが絞りだすサウンドもまた一興。大きなクランクシャフトが作り出したアウトプットがカムシャフトからプッシュロッドへ……まるでOHVメカニズムのひとつひとつさえ手に取れるようなエモーショナルなサウンドと心地よいバイブレーション。そのすべては、スロットルを握るあなたの右手から生み出されるのだ。空冷OHVがもたらす特有のフィーリング。これだけは、一度体験しないことにはその真髄を理解することは難しい。
わたしたちが「空冷サンダーストローク116」と呼ぶ排気量1,890ccのOHVエンジンは、最大トルクの171Nmをわずか3,000rpmで発生する。緻密な電子制御を駆使しながら、空冷Vツインの長所を最大限に引き上げることで実現したのは、現代における空冷Vツインの最適解とも呼べる上質なライドフィールだ。
スロットルの開けはじめからまろやかで優しさすらも感じるサウンドと、それと呼応するように豊かさを増してゆくVツインエンジン特有のトルクフィール。右手をひねるごとにその味わいと力強さが全身を包み込んでゆく。車速が乗ったところで静かにスロットルを閉じてギアをあげ、ふたたび右手をひねる。空冷Vツインだからこそ味わえる、あの心地よい一瞬を求め、そして積み重ねていくうちに、あなたは最果ての地までも走り続けるだろう。
ふとエンジンを止め、愛車のそばでひと息をつく。ついさっきまで全身で堪能していた空冷Vツインのパルス感は、まだあなたの身体をわずかに震わせている。熱を帯びたままのエンジンは、その美しい佇まいで昂った心をそっと癒すだろう。静寂のなかで聞こえてくるのは、鈍い光を放つ空冷フィンから聞こえてくるかすかな金属音だけ。でも、その音が止む頃には、きっとまた走りたくなる—。
モーターサイクルの世界にはさまざまなエンジンが存在している。では、アメリカン・スピリットを紡ぎ続ける正真正銘の純・空冷Vツインとは何だろう?
それは、インディアンモーターサイクルただひとつ。
※1、インディアンモーターサイクルは、1906年に、最初のVツインファクトリーレースバイクを製造、1907年に市販モデルに導入された39-ci(633 cc)、42度Vツインが、アメリカ初の量産型Vツインモーターサイクルエンジンなりました。
Thunder Stroke搭載モデル https://sites.google.com/view/thunder-stroke/HOME
エンジンプラットフォーム https://www.indianmotorcycle.com/en-us/motorcycle-engines/
リリース:インディアンモーターサイクル
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