ヤマハは人気のロードスポーツ「MT-07 ABS」に、新しいスタイリングの採用と平成32年排出ガス規制に適合などのマイナーチェンジしたモデルを7月28日に発売します。
吸排気系などの変更で、平成32年排出ガス規制に適合すると同時に加速特性の向上、アルミテーパーハンドルの採用や外装各部の変更で、より快適でアップライトなポジションを獲得しています。
カラーはグレー・ブルー・マットダークグレーの3色がラインナップされています。
名称 | カラー | 発売日 | メーカー希望小売価格 |
MT-07 ABS | ・パステルダークグレー(グレー) | 2021 年7 月28 日 | 814,000 円 |
・ディープパープリッシュブルーメタリックC(ブルー) | |||
・マットダークグレーメタリック6(マットダークグレー) |
マイナーチェンジしたロードスポーツ「MT-07 ABS」発売 ~次世代MT シリーズのスタイリングに刷新~
ヤマハ発動機株式会社は、走りの楽しさとストリートで映えるデザイン、優れたコストパフォーマンスを兼ね備えたロードスポーツ「MT-07 ABS」をマイナーチェンジし、7 月28 日に発売します。
今回の「MT-07 ABS」は、「Accessible MT with a Fitter Body」をコンセプトに開発しました。幅広いライダーから支持を得ているCP2(クロスプレーン・コンセプト※の2気筒)エンジンの特性を継承しながら、新しいデザインを採用し、さらに総合的なパフォーマンスを向上させています。
新たな特徴は、1)平成32 年排出ガス規制適合CP2 エンジン、2)より快適でアップライトなライディングポジション、3)バイファンクションLED ヘッドランプ(Hi-Lo 一体)とLED ポジシンランプ、フラッシャーランプ、4)次世代MT シリーズへ進化したスタイリングなどです。従来からの軽快な操作性、個性的スタイル、上質感などを継承しています。
※ クロスプレーン・コンセプトは、慣性トルクが少なく、燃焼室のみで生み出される燃焼トルクだけを効率良く引き出す設計思想。
2021年モデルの新たな特徴
1)平成32 年排出ガス規制適合CP2 エンジン
従来型エンジンをベースに、エアダクト、排気系仕様変更(新型の「2into1 エキパイ・マフラー一体型」)、ECU 仕様変更、FI セッティング最適化などを織り込むことで、スロットル微開の低速域でのリニアなレスポンス特性に磨きをかけ、同時に平成32 年排出ガス規制適合化を図っています。
その他、耐摩耗性に優れたバルブシート採用(排気側)、ミッションのドッグ角変更で再加速時のダイレクト感向上(2 速・3 速)などを行っています。これらによって従来モデル比でトルク曲線が滑らかになり、優れた加速特性を実現しています。
また最新の音響解析技術により排気系を最適化。特に低速低開度の時の音色を作り込み、270°クランクのCP2 らしい力強い加速に貢献するパルス感のあるサウンドを実現しました。
2)より快適でアップライトなライディングポジション
燃料タンクカバー周りのデザインを一新しました。燃料タンクカバー周りを構成するパーツを従来の9 個から8 個へ減らし、フレームカバーをアルミダイキャストから樹脂製に変更。ニーグリップ部の形状と立体感は、スポーツ走行時のホールド感に貢献します。
また、新たにアルミ製テーパーハンドルを採用しました。左右幅を32mm 広く、ハンドル高を12mm 高く設定し、幅広い体格のライダーにフィットし、ゆったりとした乗車姿勢を確保しています。
3)バイファンクションLED ヘッドランプ(Hi-Lo 一体)とLED ポジションランプ、フラッシャーランプ
鮮明な照射範囲と配光を備え、ロービームとハイビームを一体型としたバイファンクションLED ヘッドランプを採用しました。ロービームは、照射エリアとエリア外の境界の明暗差が少なく穏やかなので、境界付近での良好な視認性を得られます。
また、フラッシャーランプとポジションランプには、「MT-07」として初めてLED を採用。ポジションランプは左右に独立しており、コンパクトなヘッドランプ周りによって一目で「MT-07」と分かるデザインに仕上げました。
4)次世代MT シリーズへ進化したスタイリング
2014 年の初代以降2 度目のアップデートで、第3 世代MT シリーズとしてスタイリングも進化しました。
ヘッドランプなど新しいデザインのコンポーネントを織り込みながら、最低限の構造体を魅力的な造形でまとめつつ、ヘッドランプ周辺の各パーツ類をエンジン中心方向に大胆に寄せ、MT らしい引き締まった“塊”のイメージを再現しています。加えて、LED ポジションランプにイニシャル「Y」モチーフを取り込み第3 世代MT シリーズの象徴としています。
またサイドビューでは、MT シリーズのトルク&パワー感を視覚的に強く訴えかけるために、エアフローの動きを取り込んだスタイリングとしています。一方、トップビューでは、空気を取り込み張り出したイメージのタンクカバーとライダーの自由な動きをサポートするスリムなシートエリアの対比で大きな抑揚を作り、前に突き進むパワーを表現しています。
なお新作のLCD マルチファンクションメーターはコンパクトなデザインで、ネガティブ表示です。
「MT-07 ABS」主要仕様諸元
認定型式/原動機打刻型式 | 8BL-RM33J/M419E | |
全長×全幅×全高 | 2,085 mm × 780 mm × 1,105 mm | |
シート高 | 805 mm | |
軸間距離 | 1,400 mm | |
最低地上高 | 140 mm | |
車両重量 | 184 kg | |
燃料消費率 *1 | 国土交通省届出値 | 40.0m/L(60km/h) 2 名乗車時 |
定地燃費値*2 | ||
WMTC モード値(クラス)*3 | 24.6km/L(クラス3, サブクラス3-2) 1 名乗車時 | |
原動機種類 | 水冷・4 ストローク・DOHC・4 バルブ | |
気筒数配列 | 直列2 気筒 | |
総排気量 | 688cm3 | |
内径×行程 | 80.0mm ×68.5 mm | |
圧縮比 | 11.5:1 | |
最高出力 | 54kW(73PS)/ 8,750r/min | |
最大トルク | 67N・m(6.8kgf・m) / 6,500r/min | |
始動方式 | セルフ式 | |
潤滑方式 | ウェットサンプ | |
エンジンオイル容量 | 3.00L | |
燃料タンク容量 | 13L(無鉛レギュラーガソリン指定) | |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション | |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) | |
バッテリー容量/型式 | 12V, 8.6Ah(10HR)/YTZ10S | |
1 次減速比/2 次減速比 | 1.925 (77/40) / 2.687(43/16) | |
クラッチ形式 | 湿式, 多板 | |
変速装置/変速方式 | 常時噛合式6 速/リターン式 | |
変速比 | 1 速:2.846 2 速:2.125 3 速:1.631 4 速:1.300 5 速:1.090 6 速:0.964 | |
フレーム形式 | ダイヤモンド | |
キャスター/トレール | 24°50′/90mm | |
タイヤサイズ(前/後) | 120/70 ZR 17M/C(58W) / | |
180/55 ZR 17M/C(73W) (前後チューブレス) | ||
制動装置形式(前/後) | 油圧式ダブルディスクブレーキ/ | |
油圧式シングルディスクブレーキ | ||
懸架方式(前/後) | テレスコピック/スイングアーム(リンク式) | |
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ | LED/LED |
*1:燃料消費率は、定められた試験条件のもとでの値です。使用環境(気象、渋滞等)や運転方法、車両状態(装備、仕様)や整備状態などの諸条件により異なります。
*2:定地燃費値は、車速一定で走行した実測の燃料消費率です。
*3:WMTCモード値は、発進、加速、停止などを含んだ国際基準となっている走行モードで測定された排出ガス試験結果にもとづいた計算値です。走行モードのクラスは排気量と最高速度によって分類されます。
「MT-07 ABS」フィーチャーマップ
MT-07 ABS 公式ページ はコチラ
リリース:ヤマハ発動機株式会社 https://www.yamaha-motor.co.jp/
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